一月二日の『年越し蕎麦』そして松の内食風景2014

何年かぶりに某国営放送紅白歌合戦ってやつを視ながら年越しをしようと思っていたのだけれど、恥ずかしながらその前に撃沈してしまい…つまり『年越し蕎麦』を喰わずに元旦を迎えてしまったエロおやぢなのよ。

縁起物なのでそのタイミングを外してしまえばただの『かけそば』となってしまうのであってそいつを食す意味はないのだな、本当に情けない。元旦朝食は御節料理なので昼食にでも摂ればよかったものを、なんだか忙しくてやり過ごし、夕食は妹一家と晩餐会…てなワケで結局そいつを食したのは一月二日の昼食なのであった。
本来『年越し蕎麦』とは細く永く健康繁栄を祈願して食すものであるらしいが、それだったらうどんやそうめんだっていいじゃん…なんならラーメンだってオッケーだよな…てな論理だって成立するはずである。
ところが何故“蕎麦”でなくてはならないのかと言うと諸説あるのだけれど、蕎麦は切れやすいのでその年のイヤなことを切り捨てるという意味やブチギレのスケープゴートにしちまおうじゃねえか…とか、植物としての蕎麦は風雨に打たれて倒れても陽が当たるとすぐに立ち直る性質を持っているからオレの人生もそんな感じでさあ…といったコジツケ風理由づけがいくつかあるようだ。

そしてその年のうちに食べ終えるようにしましょうね〜なんてことらしい、年を越してのそれは縁起がよくないそうだ。う〜む、ん〜じゃあ二日になってそいつを食したボクはどーなんの?なのよね。
まあ、細い人生なんて送りたくないし哀れな長生きなんてもんもしたくないからさベツにいいんだけど、成り行きでこうなっちまったんだから仕方ないよ…とテメーを慰めるしかないのだな。冷蔵庫でジックリ熟成させておいた蕎麦と海老天がジツに美味かったぜ!などと強がりを言いながら食後に庭に出てみれば、梅の枝にその蕾がふくらんでいるではないか。よくしたものだ、こんなに寒くてもちゃんと春の準備をしているのね。

二日の夕食は寿司カニ茶碗蒸し…といった平凡な和食で済ませた。いや、平凡などと言ってはバチが当たるだろうな、これだってけっこーゼイタクなもんさ。前夜は妹の家での晩餐でテンコ盛り豚の角煮に始まりカニ刺し・カニすき・鯛しゃぶ・茹で毛ガニかにみそたっぷりどっぷり・高級日本酒飲み放題・A5和牛しゃぶしゃぶ・今や幻の高級料理ニシン飯寿司・赤ワインに白スパークリング・各種銘醸チーズ食べ比べ大会・伊豆の紅ほっぺ大粒イチゴなど狂ったように食いまくってきたものだから「今日はあっさり系日本料理で」ということなのよ。
それにしても妹の家での食事と料理は一枚もフォトを押さえておかなかったなあ。本当にそんなもん喰ったのかいな…と訝しむ向きもあるかもしれない。やっぱり軽〜く記念撮影程度はしておくべきだったな、目先の飲食に溺れ義務を怠ったエロおやぢをお許し願いたい。
   ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

年末の買い出しに行った折に良質な辛子明太子を見つけたのでキープした。平素はなかなか良い食材に巡り会えない哀愁のイナカ町でもサスガに正月ともなればそれなりなものが入荷するのだな。
シンプルにそのまんまゴハンに載せてバックリ喰うのもいいものだが、母君はそうしたものよりテマヒマかけた料理を食べたいご様子だったのでパスタをご馳走することにした三日の昼食である。
トーシローはこういった魚卵系パスタ料理をソース段階で加熱してしまうのでダメなのである。ツボは極めてナマ状態を保持させてソースを作り、茹で上がったパスタの予熱で温める程度にとどめておくことに尽きる。そんなレシピはそれこそ星の数ほどウェブ上にアップされているのでジブンで検索してくださいな。
どうしても『極上の明太子パスタ』が食べたいの!ってヒトは一流のイタリアンに行ってお願いすればよい。二流でよければスーパーで売っているレトルトパスタソースを使ってお手軽にどうぞ。ただしお味の保証は致しませんからね。
イタリアンに行くのもメンドだしお家で安上がりに極上のお味を楽しみたい(…というカッテでズボラな)希望を叶えたいお方はArt-Foodsにお問い合わせ下さいな(ほんとはヒミツなんだけど)教えて差し上げましょう(てかホンネは教えてやってもいい…ってカンジかな、いひ〜)。

晦日から酒びたりだったので三日の夕食は楚々と済ませるつもりだったのだけれど、やはり元来が酒好きでしかも(お休みはまだまだたっぷり残ってるじゃん♪)と云う気持ちのユルミがまたまたワインのボトルのコルク栓を抜いてしまうのである。
イスラム的発想なら「私の中の悪魔がそうさせた」なんてチョ〜身勝手な言い訳をするのだろうけれど、ニッポン人のエロおやぢは正直に回顧ハンセーするのよ。ただね、ここであまり無鉄砲にやり過ぎるとシゴト始めが辛くなるかな〜なんて自然にブレーキもかかっていたりして(あ〜ボクもちょっとはオトナになったもんだ)と思ってみたりもするのだな。
   ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

四日の夕食だ。デパ地下の輸入食品コーナーにはワインによく合う食品がたくさん置いてあるが、ちょうど半年くらい前に行ったときにスペイン産のサラミソーセージが賞味期限が近いと云うことで半額にディスカウントされ販売されていた。もちろん即購入は申し上げるまでもない。
まあソコソコな期待を以ってそいつを切り食してみるとなんとまあジツに美味いのである、驚いた。父母がイタリア旅行の土産に買ってきてくれた現地のサラミを彷彿とさせるような熟成発酵した旨味がギュッと詰まっていて本当に濃密な頼もしさのあるお味なのね。
今回は半額ではなかったけれど正価であっても決して高くは感じないその価値を知っているので、同じものを見つけて飛び上がり喜んで購入してきた。家にキープしてある赤ワインはボルドーのものと承知していたからチーズは濃厚なロックフォールとややアッサリ目なブリーを組み合わせ併せて購入、さ〜ていよいよその出番である。このチームは最高のパフォーマンスをしてくれた。

昨年末に御節の重箱に詰めようと購入してあった『鱧板』つまり“ハモの焼蒲鉾”をうっかり食していなかったことに気がついた、なんてこったい。ボクはこいつが大好物なんだけど高価なので平素はあまりテを出せずにいるのだが、まあせっかくの正月なんだからねえ…てな感じで堂々とカゴに入れるのよ。
王道はワサビと醤油で食すわけ。でもとってもステキな食材が周りにいっぱいあるうちはそれらと組み合わせて食すのも一興なのさ…とパスタに使った韓国産『辛子明太子』やおチバのマダ〜ムにいただいた『ウニの瓶詰』をドバッとトッピングしてはあんぐりとクチに運ぶのだな。いや〜美味いったらありゃしない!瓶詰の塩ウニはボソボソしているくらいに水分が少なく粒が大きく処理されていて、このテの商品としては最高級の部類なのだろう、マダ〜ムのご実家チョイスの逸品である。ウニは北海道産が最高だと思っていたけど、それは生で食す場合のハナシであって加工品はこうした西日本・壱岐の伝統に軍配が上がる気がする。

サラミやチーズはベストフレンド、しかし『鱧板』に赤ワインってのは如何なものでしょ…といった危惧を感ずるのは無理もないことだけれど、意外にそれはイケていた。シャトー・グラン・ジャンというこのワインのタンニンの柔らかさとか酸味の少な目なフルーティーさがそうした呼び込みを行うのかも知れないなあ、しなやかさみたいなものもあるし。
決して高額な部類ではないので機会があればもう一度購入してヤキトリとか豚の角煮なんぞで試してみたい気がする。ん〜♪いいワインだ。

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のんびりと楽しんだお正月もいよいよ今日限りという五日、朝食は北海道知床の親戚から送られてきたイクラをたっぷり盛ったゴハンだ。
あぁ明日からまた現実の世界に戻るのかよ…なんてネガティブな気分を吹っ飛ばす強力な海の滋味。今年も元気に頑張らなくっちゃね!


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今日の富士山
よいお天気ですが上空の雲は消えてくれませんね



0:12PM, January 12. 2014. @Fujinomiya-City






元ルーさん
こんにちは!
多分だけどブラックタイガー(´▽`*)アハハ いつものスーパーで買ってきた一本¥128の庶民派海老天ね〜 このスーパーは年末だからと言って値上げせずに通常金額で販売しているところが好感度大でやんす。
ボクもどこにも出かけず引き籠りの正月でしたよ。まあ昨年末がちょ〜忙しかったからね、たまにゃいいってもんさね(≧∇≦)b