桜の花もアチコチで満開になったし、もうシゴト先のある高冷地への通勤路も雪が降ったり凍結することはないでしょ…ってことで夏タイヤに装換することにした。
これまでメガーヌ君にはMICHELINかDUNLOPしか履かせてこなかったのだけれど、知人の黄色帽子店長のオススメはYOKOHAMAなのであった。そうメガーヌ以前の過去にBRIDGESTONEは購入した経験はあるけれどこのメーカーはボクにとって初めてのものなのだな。
優れたグリップや乗り心地そして静粛性に加えAランク燃費性能とaクラスのウェット性能を併せ持ついわゆる“コンフォートタイヤ”の最新型、バランスの良さがウリらしくそれなりにお値段もひとクラス上に位置するタイヤだけれども、サスガにその辺はメガーヌ君との相性もいいものなのであって満足なのよね。
ところで「そのタイヤのフォト、ちょっとヘンじゃない?」と感じたアナタ、スルドいですね。そう、ジツはマトモなレンズじゃなくって“トイレンズ”と呼ばれるC級を敢えて使用したものなのよ。
その名は「Holga(ホルガ)」、ロシア製っぽいナマエだけど香港が本拠地の中華玉なのである。比較テキ高級なミラーレス一眼に装着した姿はジツにアンバランスなんだけど、カメラの基本性能がいいからその実力をしっかりと捉えられるに決まってるってもんさ。
焦点距離は25mm、APS-Cフォーマットのカメラなので35mm版なら38mm相当の準広角…ややワイド系標準ともいうべきオールラウンダーなのよ。ただし絞りはF8固定なので絞り優先AEでの撮影となる。
ブツの素材はマウントを含め全てプラスチックでとってもチープ、レンズまでプラスチック製の軽量超安物なんだけど、その貧困なスペックがためにフツーでは考えられない描写をテに入れることができるのね。フィルム時代から一部に熱狂テキなファンがいたらしいけど、カメラがデジタル化した今は各社のマウントに適合する商品も開発販売されているのでますますその愛用者が増加しているのだという。
どーですか、この盛大に発生している周辺光量落ち、しかもプラレンズのせいなのか自然光ではムラサキ色に偏向していてイカニモみたいな写りですよね、ああ楽しい。
ところが中心部分の解像力は意外にも結構なものでコントラストもそうひどく悪いものではないのよ、へぇ〜。もっとダメかと思ってたらちゃんと無限遠も出てるし。ただし最短撮影距離が60cmくらいなのでクローズアップはおろか料理などのテーブルフォトもちょっと苦しいかな、まあそーゆーモクテキのカメラレンズじゃないからね、勘違いせずにあるべき使い方をしようじゃありませんか。
だってお値段にしても密林で¥2754って使い捨てしてもいいですみたいなヤツだからね、APS-Cデジカメの型落ち廉売品でも購入して付けっ放し専用で使う…のが正解ですかね。
室内人工光源ではムラサキ色の周辺減光はないのでプラレンズ特有の透過特性なのかもね。そして分光ニジミみたいのがバッチリ決まっているからスクウェアフォーマットでポラ風にエフェクトかけてやったらサイコーかも…と思ってカメラをイジろうかと思ったらそーゆーアスペクトモードやエフェクトはNEX-7に用意されていなかったのね、いや〜ますます安価なトーシロー用NEXが欲しくなっちまったじゃないか。
ちなみにレンズの後玉に装着されていたブラックコーナーエフェクターっていう穴あきフィルム状の遮蔽板は取り外してしまった。なんだかヨケーなボケ滲みとF値下降を発生させているだけだったからね。
このHolgaと一緒に購入したナゾの中華玉がもう一本あるんだけど、そいつのレポートはちょっと先かな。軽くお試ししたところではそーとーにヤバい(フツーのヒトなら返品対象となるような)タマなのよ。えへ、お楽しみに…