まさかの『タラの芽天ぷら』

御殿場市にあるシゴト先にずいぶん早く到着してしまったので時間つぶしにその近所をプラプラしてみた。ついちょっと前まではその花粉にひどく悩まされた杉林、今はいろいろな植物が繁茂していて散歩にはちょうどいいのだ。

ご覧のとおり土木建設会社の資材置き場のスグ脇ににはこんな杉林がかなりな面積で拡がっていて全くドコにでもある風景でしょ。
ところがある日ボクが見つけたのは“タラの木”なのよね。そう、春先のタラの木って云えば“タラの芽”に決まってるじゃん。そしてトゲトゲのそいつの先端からは今にも「喰ってくれ〜」みたいな見事な芽がいくつも噴き出すように出ているではないか。

真っ先にアタマの中に冷えたビールを想い浮かべた。そして次に浮かんできたのは冷やの日本酒だった。つまりそいつを収穫してその日の晩酌の肴にしてしまおう!という流れが当然のように決定されてゆくのである。
しかし郊外とはいえいちおー街中であるこんな場所、近くには工場とか民家などもたくさん在る所にタラの芽ねえ…まさかなのである。しかもよく見ればけっこー何本もあって、一回では食べきれないくらいの量が確保されるのだな。
これからシゴトだというのにタラの芽を収穫してしまっては暑くなる車内で一日中寝かせて置くことになって鮮度が落ちてしまうじゃんね、ってことで夕方帰宅する前にその行為に及ぶことにした。

しかしその土地の所有者はいったい誰なのだろう、本来はカッテに入ってはいけないのだろうけど、いちおー道沿いにあって柵もなければ立入禁止の立て札などもないので言い訳はできるかな。それに奥深く入って大量に伐採するなど荒らし行為をするわけではないから法的にもモンダイはなさそうだ。
もっとたくさん収穫しようと思えば出来たのだけれどそう欲張っても仕方あるまい、その日に食す分だけお恵みをいただくことにする。すぐそばに山椒の木もあったのでその新芽をいくつかついでに…こいつは冷奴に乗せたりタケノコ料理のトッピングにしたらサイコーなんだよね、いい香りだ。

せっかく天ぷらすることを決意したのにタラの芽だけではなんだか物足りないような気がして帰りに「富士山やさいセンター」に立ち寄ってみた。店頭にはやっぱりタラの芽が並んでいてボクが収穫してきた分量を購入するとなると¥500くらいの代金となるようであった。おぉ〜、わずか数分間の労働努力でそれだけのモノをテに入れたのか、なかなか効率がいいじゃん。
天ぷらに出来そうなヤサイ類もいくつか売ってはたけれど、タケノコはもう何度も食べたし明日葉じゃつまんないしねえ…とふと見ればなにやら『足太こごみ』なるパックがあるではないか。しかも“天ぷらに最高!”なんてシールまで貼ってあるしこいつはイケそうだね、とカゴに入れた。フツーの“こごみ”に比べて軸が太い、これはたっぷり栄養を含んでいるからだろうし、お値段も¥170なんてとってもラッキィなのよ。
   ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
『タラの芽天ぷら』は予定通り美味しかった。ジツに春の野の香りがする。葉先は野生の苦味、根本はちょっとホックリするようなデンプン質テキな食感がこいつのいいところだ。ビールがたまらなく美味く感じて仕方がない。
そして『足太こごみ』には感動テキなヨロコビをいただいた。その太い軸に噛み付くとシャッキリした食感が次第にとろ〜りねっとりしたものに変化してゆき、やはり春の野草の香りと共に強い旨味がジワッとクチの中に拡がる。いい、こいつはヒットだよ。そして冷やの日本酒がやたら旨く感じて…って結局また酒かぁ。


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梅成弟子丸さん
こんにちは!
ほんとに小ウルサいヒトが多くなりましたね、肝心なことからは逃げるクセにね(*`θ*)
でも近所の裏山でそうした恵みが存在するのは八王子らしいなあ…来春はぜひ突撃敢行を!案ずるより産むが易しってこともありますから (≧∇≦)b



とがしさま
こんにちは!
タラッペねえ…なんだかイタリアンっぽい(´▽`*)アハハ
富士宮も御殿場も高原気候なのでこうした山野草・樹木は豊富なんですよ、哀愁のイナカ町も悪いことばかりではないのかな。タラの芽の天ぷらで冷えたビールってーのがサイコーでやんしたo(^-^)o