JR三島駅の南口を出て右(西方向)に沿った通りには数軒の飲食店が連なっている。一軒目は県内東部を中心としたラーメン中華のチェーンなのでスルーして、その先にある個人店を狙うのだ。
このところラーメンや蕎麦など麺類が続いていたのでゴハンものが食べたくてシカタがなかった。ちょっとシブ目の暖簾と看板のお店はラーメン屋さんなのだけれどお店の入口には定食の案内もあったので突入敢行なのである。
ガラッと引き戸を開けて店内に入ると小上がり四人座三卓と5〜6人が掛けられるカウンター、ボク独りなので当然カウンターの末席に着くとおねーさんがお冷を持ってきてくれて注文を取るというスタイルなのね。お決まりになりましたらお呼びください…などというナマヌルなカンケーではなく“着席即座に注文”と云うのがこのテのお店のオキテなのだよ。客は入店前に予め食べたいモノを決めておきパパッと注文されたらササッと作って提供し客はガガッと喰ってサクッと会計を済ましダダッと店を出る…というあくまでもスピーディーさが要求される庶民派食堂の憲法解釈なのである。モタモタしていれば「テメーなにやってんだ〜っ!」と厨房から包丁が飛んでくる…なんてことは絶対にないけれど、なんだかルール遵守をしなければ(トロい野郎だぜ)みたいな脅迫観念があってキンチョーするのね。
エロおやぢが注文したのは『野菜炒め定食』¥580である。そう、店頭のフォトつき看板で決めておいたのさ、どーだいツウだろ?
無事注文を終えてホッとしたところで店内の様子を伺うとオープンキッチンにはなっているけれどカウンターとキッチンの間にはアクリル板の仕切りがあって熱気や雑音を遮断するシクミになっていた。所謂セミオープンキッチンみたいなもんか。なんとなく合理テキなような気もするけど、それにしても熱気の遮断という解決策以前のモンダイとしてとにかく店内が暑いのだ。そりゃそうだろ、入口扉を閉めれば痛風…じゃない通風しない構造なんだから(おいババア、エアコン入れんかい!おねーさんお願いだからエアコンONにしてよ!)なのよね。もう食す前から汗が吹き出し着替えたばかりのTシャツを濡らしているではないか。
その定食はチンチンに焼かれた鉄板に乗せられて供された。シュ〜ジュウジュウ…という限りなく食欲をシゲキする音、芳ばしくコゲる醤油とヤサイの香りが堪らない。そしてお味は想像通り…醤油塩胡椒ベースのややアッサリ系、しかも生タマゴ落としというトドメを刺してある。こいつが美味くないハズがないでしょ。あ〜サイコーっ!ゴハンとラーメンスープそしてタクアンの鉄壁守備陣、こーゆーのって簡単そうだけど家庭はゼッタイに出来ない味なんだよね。アセダラになってもソレを無視して(ガマンして)食べ通す価値があるってもんだい!
お会計は¥626です…なんてこともない、店頭表示価格が¥580だったらサイフから出すおカネも¥580ポッキリなのである。近年商売上手っぽく振る舞う族のように客をダマすギミック(税別表示)で安価に見せかけるようなマネはしない庶民派食堂の粋が今も生き残っていることに中年オトコは安心したりもするのだよ。あ、それにしてもトナリの客が食べていた『焼肉定食』、めっちゃ美味そうだったんだけどなあ…
◆ラーメン 文月
静岡県三島市一番町17-59
TEL=055-972-6708
ACT=11:00-23:30 日曜定休
元ルーさん
こんにちは!
あの『焼肉定食』よかったんだけどなあ…野菜炒めと一緒で焼き鉄板提供だったしさ…でも三島駅前でのシゴトはもうなさそうだし…かといってわざわざプライベートで行ってまで食すメシでもないし(´Å`)
どうせなら消費税は10%のほうが計算しやすくていいですね〜(笑)