小田原の『あげかま』

母上は懇意にしておられる〇十年前のご学友と一緒に伊豆に在るテーマパークに行ってこられた。「虹の郷」というその施設は四季の花が丁寧に管理されていてなかなかにステキなところなのよね。

特に素晴らしかったのが“アヤメ・菖蒲・カキツバタ”のゾーンで、珍しい種類のものも多くテレビニュースのクルーも来場して撮影取材していたという。
そんな土産話も楽しいけれど、バカ息子は酒の肴になる土産モノの方がもっと嬉しいのであって、今回は小田原の有名蒲鉾店・鈴廣さんの『あげかま』だった。その品質やお味は知っての通りちょ〜一流なんだけど、もうひとつこの会社の商品の魅力はそのパッケージデザインにあるのだな。
知ってるヒトはひと目見て判る芹沢圭介(けいの字は本来金偏に土ふたつ)氏による意匠は大変印象的で優秀だ。彼は単なる染色工芸家ではなく、ニッポンの伝統美術と西欧のセンスをコラージュさせて非常に緻密で豊潤な世界を醸し出す稀有なデザイナーなのである。静岡市出身の芹沢氏作品を企業のコーポレイテッド・アイデンティティーにしちゃう小田原のカマボコ屋さんってスゴイじゃないか!


KONICA  Zoom-HEXANON AR 3.5/35-70  @SONY α7

パッケージの袋包を開くともう一枚別の芹沢作品に包まれてこの『あげかま』が入っている。それは母上がうっかり捨ててしまったのでココでお見せすることは出来ないけれど非常に美しく心豊かになるものだった。
肝心の蒲鉾は古の茶菓子を象ったもので、梅・ひさご・扇・短冊・木の葉…と海山の風味が加えてある練り製品に見た目にも彩りを添えてジツに楽しい。シンプルな揚げカマボコに繊細な美しさを持たせた鈴廣さん、サスガ創業150年の老舗である。
食しながら芹沢氏の美術館が静岡市内に在ることを思い出した。そういえばしばらく行ってないなあ…近いうちに訪れてみたいねえ。




静岡市芹沢圭介美術館
http://www.seribi.jp/


鈴廣かまぼこ 株式会社
https://www.kamaboko.com/




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ケロ助も
一人前に
雨宿り



OLYMPUS  OM-SYSTEM E.ZUIKO AUTO-T 2.8/135  @SONY α7


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KONICAのズームレンズを使用してみてその性能に感嘆した。う〜む、それならば…ってことで単焦点は今までf1.7とf1.4の標準レンズしか持っていないことに気づき中望遠も欲しくなった。


KONICA  HEXANON AR 3.2/135  @SONY α7

例によってヤフオク検索するといくつかヨサゲなものがあるではないか。その中でも特に状態の良いものに絞って入札を行ったが、ロクに対抗入札者も現れないまま終了、あっさりと¥1000で落札してしまったのよね。


KONICA  HEXANON AR 3.2/135  @SONY α7

しかし135mmの中望遠レンズって、ホントに人気がないんだなあ。ムカシは望遠って云えば135mmと決まっていて誰しもが誇らしげに一眼レフに装着していたものなんだけどさ。特殊なものを除きKONICAに限らずこのテのレンズはほぼ数千円程度で入手できるのであって、いい時代になったと思う。


KONICA  HEXANON AR 3.2/135  @SONY α7

ボクはこの135mmの画角はけっこースキなんですけど。そして狙い通りHEXANONの135mmは優秀なレンズだった。他のニッポンメーカー製と比較すれば数値的な性能は劣るかもしれないけれど、なんというか存在感のある強い描写がココロを捉えるのよ。そーゆー意味では欧州ブランドのレンズに似た部分があるかもね。それにしてもこのレンズの開放F値、f3.2ってところが小西六の設計陣の意地というか執念を感じさせてくれる。
このところのレンズテスト撮影は当家の庭の草花ばかりでマトモに連れ出していない。そろそろちゃんと撮ってこないとねえ、名レンズたちが可哀想じゃないか…。