母上はこの八月で齢82となった。聴力はかなり衰えたし体のアチコチに言うところはあるけれど頭脳は明晰、まあとりあへずは元気に暮らしているので甲斐性のないバカ息子は大いに助かっているのだな。
当家から歩いて数分のところにあるステーキハウスにでも連れて行って祝いの食事をし、そのあとは自宅で楚々としたバースデイケーキでも…と思っていたら、妹から「お母さんの誕生祝いをしたいからレストランを予約した」旨の電話があった。ちくしょ〜っ、ヨケーなことしてくれるじゃん!なんてデカい事は言えるハズもなく、ただただ有り難くその申し出を受諾するのである。
久しぶりだなあ、レストランMITSU。何年か前に妹のご主人の誕生祝いかなにかで、そしてその後一度やはりナニかのお祝いで行ったかなあ。なんかすんごい美味しい食事をしたのに何のアニバーサリなのか忘れてしまっている所がますますバカである。しかも宴では酒が入るので妹夫婦が当家までクルマで迎えに来てくれて、帰路はまた代行を手配していただいて…と主催の何からナニまですっかりオンブ様なのは当家の跡取り長男として恥ずかしいではないか。
もう少し若いなら(出世払いで…)などとその場は切り抜けられるかもしれないが、もうそんな戯言は誰も聞きたくないだろうな。そんなワケでけっこー開き直り状態でご馳走になるエロおやぢなのである。
このレストランのシェフは地元富士宮の無農薬&有機野菜に拘っていて、しかもニクも魚も全て地元産品という“地食健身”をモットーにレストランMITSUを運営しているのだ。
だからひとつひとつの料理に使われているヤサイのチカラ強さは筆舌に尽くし難い。テーブルを囲む全員…と言っても妹夫婦と母そしてボクの4名だが…ヤサイの美味しさに驚嘆するのだな。小さいながらも自家菜園でテメーもヤサイを作り育てているからその鮮度や旨さのレベルはよ〜く判る。
そしてシェフがどれだけそのヤサイたちに愛情を注ぎこんで調理しているのかも感じ取ることが出来るし、そーゆー事情を知らないヒトであってもこのお店の料理には感動するに違いない。
フォトにしたひとつひとつのお料理の解説を今回だけは控えてしまいたくなった理由をお察し下さいね、美辞麗句や理屈では説明しきれない本質にちょっと脳細胞と思考回路がフリーズしてしまっているのだと思うのよ。
人間の生き方ってものを真剣に追及していったらこんな結果が生まれるのかな、平素はボンクラなエロおやぢも少しは気づくことだってあるのさ。このところ読書量が急激に低下しているのも気がかりだし、まあたまには大マジメに人生の設計図を補完することだって必要なんだろうね。
いいキッカケを与えてくれた母上の誕生日と妹夫婦に感謝なのである。
All Photographs : Olympus F.Zuiko Auto-S 1.8/38 @ SONY α7
◆レストラン MITSU
http://www.restaurant-mitsu.com/
静岡県富士宮市小泉2343-102
TEL=0544-22-4439
ACT=11:30-14:00 / 18:00-21:00 月曜定休
ムー吉殿
おはようございます!
結局は自分のカラダ=肉体の健康が全ての資本なんですよ。精神の健康(いろいろな意味の)はヒトによって捉え方が違うので簡単に定義できませんね。
介護だけはされたくないよね〜、死ぬまで現役で…って思うけど、今は周りがそうさせてくれないし。他人に迷惑をかけない生き方って難しい。そっと独りで消えたいけど、パートナーへの愛情が煩悩を呼び覚ますかな。
もっと勉強しなくっちゃねえ、そう確かに次世代のためにも。