雨天のお昼ごはんは『焼鳥めんぱ』

新秋刀魚だけじゃ物足りない!と欲張って焼鳥まで作って食したのはよかったけれど、案の定ちょっと頑張りすぎて数串余ってしまった。まあいいや、翌日の晩酌の肴にちょうどいいじゃん…とその時は思ったのだけれども、翌日には翌日の肴がやってくるのであって、残り物の焼鳥は哀れにもアト回しにされてしまうのである。
さあ困った、このままではせっかくの力作がムダになってしまうではないか…と悩むエロおやぢにナイスなアイデアが浮かんだ。そうだよ、焼鳥屋で一杯飲ってのシメに喰う“焼鳥丼”にして昼めし弁当として持参すればステキね!なのである。
実際には重たいし落下破損の可能性のあるドンブリを持って出かけることは実用テキではないのでニッポン人は重箱という便利な食器を考え出した。ところが残念なことに当家に於いては弁当に好適なサイズの重箱は存在しないのよね、ああ口惜しい。よく駅弁なんかで売ってるじゃんねえ「スキヤキ重」とか「うな重弁当」ね、あーゆー容積の重箱はこれまで何回も購入を検討したわけだが(お重の弁当もいいんだけど毎日持ってゆくわけじゃあないしね)と見送り対象に仕分けされてきた。やはり買っておけばよかった、使いたいときに無いってのは強く後悔の念を抱かされるのである。


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しかし人間ってやつは困ったときにはないチエを絞り出すものなんだな、いつも白めしを詰めて弁当箱に使っている“井川めんぱ”を重箱代わりに使えばいいじゃん…なのである。そうさ、ヒノキの曲げわっぱに漆を重ね塗りして頑丈一途に作られた井川の“めんぱ”は外見は無骨だけれども機能性に優れた逸品で、日常使える静岡県の郷土工芸品として非常に人気がある。こりゃサイコーだせ!とハリキって早起きして作った『焼鳥めんぱ』…。
ところが完成直後に上司から来たメールには「本日は雨天のため作業は中止とします」なる悲報が。いや〜参りましたねえ、もうちょっと早く連絡してくれればいいものを。
お家で食べる『焼鳥めんぱ』ね、なんだか雨天で直前中止になった遠足のオニギリをガッコーの教室で食べるみたいな感覚だ。まあめっちゃ美味しかったからいいんだけど。




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