自然薯とろろめし

妹の家での新年会は美食&銘酒三昧で楽しかったけれど、ナゼか今年はフォトなしということで進行してしまった。いちおーお出かけグルメフォト用のカメラセットはバッグに入れておいたんだけどね、わざわざ取り出してナニするのも無粋な気がしたもんだから。

しかし今となって思うのは、やはり記録として撮影しておくべきだったんじゃないか…みたいな逡巡もあるのよね。自然でスムースな流れをほんのちょっとストップさせてしまう側面は確かにあるけれど、それだってごく僅かなタイムラグ程度なのであって、そうしたフンイキ破壊や待ち時間を極力少なくするために幾多の試行錯誤と少なからぬ予算を投入してボディーとレンズの組み合わせを探り、ようやく漕ぎついたシステムなんだから。
それに妹とその家族がテマヒマかけて造った素晴らしい料理の数々と美しい重箱の様子が映像で残っていないのはちいとばかし寂しいではないか。お客様やエラいヒトをもてなす場面ではないのだし、その場にいる人々は皆親族ばかりなんだからねボクがどんなことを毎日やってるかなんて先刻ご承知なのよ、逆に失礼だったかも知れないなあ。

まあ来年はそうしたことの無きように努めたいと思っているし、予めコンセンサスを得ておくことも重要かもね…ってことで、テメーに都合の悪い事実にはメをつぶって今年もスタートなのだな。
そんな新年会の帰り際に“天然もの・自然薯”を土産にいただいた。栽培したもののようにキレイなストレート形状ではなく、土の中で小石や岩石を避けてクネクネと曲がりながら成長してきたヤマイモなのだから掘り出すのも大変な作業だったに違いない。
妹のダンナ様がどこぞでいただいてきたものらしいんだけど「いいのかなあ、こんな貴重なものを貰っちゃって…」と云いつつニマニマしてスグにテを出すエロおやぢなのであった。
さて、その自然薯で『とろろめし』を喰うのだ。昨年末に静岡の名店でそんなやつを食したばかりじゃないか…なんだけど、やっぱり自然薯はこの食べ方が究極なんじゃない?って信じてるからね、続こうが被ろうが構いはしないのである。

セオリー通り細かい根は火で炙って焼き落とし洗い流したら擂鉢でスリスリするのよ。そしてダシ醤油を加えながら改めて擂り粉木で滑らかになるまで当たってやるのさ、こうしてテマヒマかけてやると本当に美味しいとろろ汁が出来上がるのね。
それにしてもホンモノのヤマイモ…って大和イモだろうが手イモだってレッキとしたヤマイモの仲間なんだから偽物なんて汚名は嬉しくもなんともないだろうけど…である自然薯のネバリってスゴいものがあるんだな。
ダシ醤油を加える前なんて擂り粉木と擂鉢の接着剤になって擂り粉木を持ち上げればそのままくっついて持ち上がってしまうくらいネバネバがマックスなのよ。昔のヒトたちが滋養強壮を目的にこの自然薯を食したワケがよく解るし、実際現代の科学で分析してもその成分に抗菌作用や消化促進が認められるのである。


PETRI  EE Auto C.C Petri 1.7/55  @ SONY α7

あぁめっちゃ美味い!もう美味いったらありゃしない、お代わりするメシが足りなくなりそうな勢いである。ハッキリ言おうじゃないか、とろろに関しては先日の名店で食したものよりコッチのほうが上だ。
ただ家庭の料理ってのはコスト無視だからね、単純に比較して上だ下だとジャッジメントを行うのはキケンな行為であるし公平さに欠ける。これだけの食材が入手出来るのであれば、件の名店の料理人さんはもっと美味しいとろろ汁に仕立て上げるだろうなあ。
それよりトーシローがちょちょっと台所でやってもこれだけの美食がいただける自然薯の偉大さに感服するのよ、いい正月じゃないか。




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相変わらずの庭風景だけど
年が明けたら若干陽光も春寄りになってきているのは気のせい?


咲き始めたシクラメンと黄バラ


金柑も美味そうね


メいっぱい太陽の光を吸収するオキザリス


そして梅の蕾も膨らみ色づく


檀の紅葉はそろそろ見納めかな

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