鼻息も荒い『トンテキ』

このところ比較的よく食べるニク料理のひとつに『トンテキ』がある。上等なレストランで食すようなものではなくて、昔ながらの洋食屋さんや町の食堂で見つけるような気楽さがいいのよね。そう“とんかつ”に近いものがあるかな…だけど違うのは専門店ってやつはほとんど無く、たいていはメニューの隅っこに(こんなもんも出来ますけど…)みたいに控えめで、あくまでもメインメニューの太刀持ちみたいなカンジかなあ。

キホンの作り方は、塩コショウした豚肉に粉打ちしフライパンでソテーしたものにウスター系の甘辛いソースを絡めるように焼煮する…というまあカンタンなものなのだとは言え、そのソースって部分で『トンテキ』の運命が決まってしまうのよね。
有名な四日市『トンテキ』はやはりウスターソースの風味が濃厚な醤油系ニンニクどろりソースってカンジでスタミナ料理の地元代表になっているけれど、港ヨコハマの某店ではケチャップソース系、ハイカラ神戸の某店ではデミグラスソース系…と各地の歴史や住民の嗜好文化を巧みに取り込んだ庶民のお料理なのであって、要はブ厚い豚肉ステーキに何某かのソースがかかっていればオッケーなのである。
そんなワケで従来はケチャップソースにウスターソースや中濃ソースをたっぷり加えて調製したテメー流なんちゃってトンテキソースで満足していたエロおやぢなのだが、先日なんだか美味そうな既製品を見つけては(たまにはソトの血を吸ってみるのは勉強になっていいかも)みたいなキモチになってしまい、ついカゴに入れてしまったのよね。


OLYMPUS  OM-SYSTEM ZUIKO MC 1.8/50  @ SONY α7

ところがこいつがめっちゃ美味いったらありゃしない!のである。おいおい、参ったなあ…今までの苦労はいったい何だったんだい…てな青息タメ息吐息なのよ。(ボクのトンテキは日本イチ〜)みたいに天狗様になって息巻いていたエロおやぢはショックですっかり虫の息、まあ近年の惣菜用調合調味料の大いなる発展に嘆息なのである。不況でも売れるジャンルなのでメーカーもチカラを入れているし、怒涛の新製品発売で鼻息も荒い。
そういえば先日も好物の『回鍋肉』が食べたくて、テメーで調合するのもメンドなのでつい既製品を購入しては作って食したんだけど、やっぱり美味くてねえ(これならなにもカネとテマヒマかけて自家製することないじゃん)と思ったばかりだ。

いつの間にかプロフェッショナルな外食とお家で作る料理の境が曖昧になってしまっただけでなく、その段差も無きに等しいものとなりつつあるのよ。コワいですねえ、ヘラヘラしてるとボンクラな料理人は夜逃げ屋本舗のお世話になることもあるかな。
そしてそんな風に境目が無くなってきたもののひとつに“コンビニスイーツ”もあるのだな。もう少ししたら陽も長くなるので問題はないのだけれど、寒い冬の間はシゴトを終えて帰宅する時刻には真っ暗になっていて、なんだか急いでお家に向かわなければならないような強迫観念みたいなものに晒されまくっていたからね、スイーツも近所のコンビニで間に合わせて…みたいなことはよくやったのよ。だけどこいつがけっこーヤルのよ…てか、かな〜りCPが高いのである。しかも旬や季節感を取り込むのもジツに上手でついついテを出す仕掛けにヤラレっぱなしさ。
それにしてもこの『さくらの和ぱふぇ』ねえ、よく出来てますな。お手軽なのにジツに美味しい…




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庭の隅に初めて出てきたやつは全部喰っちまったけど
こうしてまた第二陣をシツコく出してくるところがスゴい“ふきのとう”
北海道の有名菓子店の包み紙に描かれたそのイラストね
初めて見たときはちょっと衝撃だったなあ
楚々とした姿なのに何て可愛いんだろう…って
そんなイラストみたいなフォト表現が出来たらいいのに



Tokyo Kogaku  RE.Auto-Topcor 1.8/58  @ SONY α7