口惜しいけれど『豚まん』はやっぱり神戸

神戸の知人が名物の『豚まん』を送ってくれた。例年春になると『イカナゴくぎ煮』を誰よりも早く届けてくれるのだけれど、今年は昨年に続き極端な不漁で価格が異常に高騰していて「残念ながら諦めざるを得ない」ってことらしいのね。

その代わりに『豚まん』ですか、いや〜なんだか申し訳ありませんねえ…と言いつつ、ニヤニヤしながら冷凍宅配便のハコを開けるエロおやぢである。
そりゃ『イカナゴくぎ煮』も嬉しいけれど神戸の『豚まん』なんて2007年神戸サミット開催の際に食した春陽軒さんの『豚まん』以来じゃありませんか!お店は違うけど期待度マックス〜っ!とナカミを確認すれば大小のハコがそれぞれ2コづつ入っている。ひとつはスタンダードな『豚まん』で、もうひとつは何と『菜の花と桜海老の豚まん』なるシールが貼られている。
おいおい、桜海老って静岡・駿河湾の名産品じゃないか。こりゃ相手の十八番を奪って逆攻撃を仕掛ける挑戦状か?まるで清水エスパルスヴィッセル神戸の因縁対決みたいだよな…と思いつつ、ブンブンに蒸気の上がるスチーマーに二種の『豚まん』をセットする。


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スタンダードな『豚まん』はもちろん美味しい。久しぶりにソースと醤油(あるいは味噌だれ)をミックスしてカラシを添えて食す“神戸流のハウツー”も実践してみたけれど、やっぱり美味いもんはどーやって喰っても美味いのよ。

そして件の桜海老フィーチャー豚まんね、割ってみると確かに桜海老の姿が確認出来る。美味しくなかったら静岡県人として絶対に許さねぇからな!と鼻息荒巻くコーフンを抑えつつクチに運んだ。
ところが!なんですよ、こいつが美味いったらありゃしないっ!めっちゃ旨い。謳い文句とおり菜の花が中心だけど、そこにキクラゲや春雨そしてギョーザの餡テキな風味が付与された具がギュッと凝縮されていてスバラシイのひと言に尽きるのだ。
う〜む、負けました。サッカーは負けては困るけど、美味いもんはいくら負けても構わない…口惜しいけれどこいつは神戸の圧勝だ。しかしよく考えたものだなあ、菜の花と桜海老の組み合わせなんてさ、まるで伊豆のペンションで食すイタリアンのひと皿みたいじゃん。それを強引に『豚まん』に取り込んで成功させる手腕ってなかなかのものだと思うのよ。因みにこれはつい最近知ったことなんだけど、ニッポンの駿河湾だけで漁獲されると思っていた桜海老、ジツは台湾の近海でも漁獲されるらしい。もしかしたら台湾の料理人はずっと昔からそれを使っていたのかも知れないね、つまり桜海老は静岡だけが持っている魔球じゃなかったってこと。盗人呼ばわりしてごめんなさいね、神戸。
期待のベテラン先発が不調で相手に先制点を与えてしまったけれど、前半終了間際に交代要員の『豚まん』がドリブルで持ち込み技ありシュートで同点、そして後半開始早々に新加入の育成選手が思い切りのよい鮮やかなミドルシュートを放ちゴールネットを揺らす逆転弾!そのまま終了のホイッスルが鳴るまで逃げ切っての勝利…みたいな神戸の『豚まん』攻撃なのだな。
う〜む、開幕戦ではヴィッセルに負けたけど次は勝って帰って来いよエスパルス。神戸の『豚まん』はしっかりボクが喰ったからさ。


株式会社 三宮一貫樓
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梅一輪
って言うと初冬の咲き始めのことなんでしょうけどね
これは当家の庭の最後の一輪
よく咲いてくれました
来年もまたよろしくね



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