黒潮の漁師料理『鯵のなめろう』

日本列島の太平洋側には黒潮が流れているんだけど、その源である南太平洋の文明や文化も一緒に流れに乗ってやってくるのだ。今はヒコーキでひとっ飛びの移動も太古の時代には潮の流れに任せてやるしかなかったのよね。

そんなせいか太平洋側で生業をたてている漁師さんたちのコトバや習慣には共通したものが多くて、あぁ次々と流れ着いては伝わっていったんだなあ…と思えることがたくさんある。
この『鯵のなめろう』もそのひとつで、黒潮からの贈り物を地の香味野菜と共に味噌(あるいは塩・醤油)でたたいて食す…という方程式はどこも一緒なのである。
当然のことながらその鯵はちょ〜新鮮じゃないと美味しくならないのよね、漁師さんなら釣ったその場でタタッと作るからいいんでしょうけど、我々は魚屋さんで購入するにしてもその鮮度が非常に高い時でないとジッコーは難しい。
そして運よくそんなピチピチギャル…違う!ピチピチな鯵が入手出来たとしても、お家に帰ってから三枚におろしたり小骨取りをしたりとけっこーメンドなのもハードルを高くしている要因のひとつかな。


Nikon  NIKKOR-S・C Auto 1.4/50 @ SONY α7

それでも美味いものを食すためにはネガティブな思考は禁物だ。一所懸命作ればソレナリな結果はついてくるものなのであって、ジツに夏らしくさわやかな肴が嬉しくてたまらない…あぁ本当に美味いなあ。

そしてそんな『鯵のなめろう』を氷水で味噌を溶いた汁にブチ込んで食すのが『氷なます』なのであって、食欲の減退する盛夏のころにめっちゃいいらしい。そう、だけどボクはそいつを未だ食したことがないのが残念なのよ。
『氷なます』は房総半島の漁師さんたちの名称で、静岡県内の御前崎辺りでは『がわ』と呼ぶ料理である。もう少し東部の由比や清水あたりになると違うナマエになっていて…う〜む忘れちゃったなあ、今度調べておきますから。
まあそんなことを考えながら夏の料理『焼き茄子』を食すのである。昼間のシゴトは暑いしキツいしかなり辛いものがあるけれど、帰宅しこうして旬の肴を相手に先ずはビール、そして冷酒といただくのはシアワセなこと。あぁ健康ってのがイチバンなのですな。




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朝陽に向かって花を開く梔子
いい香りが漂ってくるんですよ
バニラ… キャラメル… ムスク…
深いですな



MINOLTA  M-ROKKOR 2/40  @ SONY α7