『茄子のオイル焼』

焼茄子と云えば皮つきを丸ごと直火で炙り、アチチっと言いながら焦げた皮を剥きその翡翠色をした身肉を食す…ってのが定番なのだけれど、スライスあるいは半割りにしてフライパンで焼いていただくのもまた美味しい食べ方なのである。
焼肉屋さんなどでは“焼ヤサイ”を注文するとたいてい茄子も含まれていて、ニクと一緒にアミに乗せては焼いて食すわけだ。しかしかなり上手にテを加えてやらないと萎えてコゲコゲパサパサになってしまうのが残念なのよね。
その点こうして鉄板の上でオイルと共に加熱する方法は茄子の瑞々しさが失われないままクチに運ぶことが出来て美味しく感じる。失敗が少ない上に調味もいろいろなバリエーションを楽しめるので季節を問わずに献立展開できるところがまた結構なのだな。


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ボクは「おろし生姜&七味唐辛子」に生醤油チャチャッてのが夏の好み。もう極力シンプルにいただくのが採れたての茄子の美味しさを失わせない道なのかな。
噛めばジュワッと出てくる果汁とその旨味・香り、香ばしい皮の風味、そしてクチビルに貼り付いてくる生姜や唐辛子の辛さを拭いながらグビッと飲るビールの美味さったらもう…う〜ん、たまんないなあ。あまりに美味しくてがつがつと食しては欲望を満たしてゆくわけなんだけど、気がつけば満腹ヨッパの中年おやぢが出来上がっているのだよ。やっぱり猛暑炎天下のシゴトってのはキツいよねえ、こーゆーシチュエイションでイッキに崩壊してゆく肉体と精神に年齢を自覚するのだ。





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庭のあちらこちらにセミの抜け殻
蝉時雨の序章ってところですな



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