秋の隠れ旬菜『戻り鰹のお刺身』

庭のハナトラノオが盛りになっている。今月初頭に咲き始めて以来その淡い紫色をしたユニークな形状の花穂を楽しんできたけれど、花期もけっこう長い上にホッタラカシでも立派に育ってくれるところが有難い。


MMZ BelOMO  HELIOS-44M 2/58  @ SONY α7


そんなハナトラノオのように夏の終わりから秋にかけてやってくる旬の魚が「戻り鰹」なのですな。戻るってことは行く鰹もあるのであって、春先から初夏にかけての「初鰹」がそれにあたるわけなのね。初物好きな江戸っ子が珍重した初鰹は黒潮に乗って北を目指す途上なのでサッパリと淡白な味わいなんだけど、三陸から北海道の沖でたっぷりと捕食しては再び南の海へ帰還するころには脂のりも絶好調、まあ言ってみれば赤身がトロ状態になっているのですな。


Nikon  NIKKOR-S・C Auto 1.4/50  @ SONY α7

秋が旬の食材と云えばまあいろいろあるワケね、でもこの「戻り鰹」を挙げるヒトは少ないと思うのよ、つまりツウが喜ぶ“隠れ旬菜”と言ってもいいかな。しかも「初鰹」に比べて「戻り鰹」は断然安いってところがまた素晴らしい。そして一般テキにはあっさりサッパリが身上のカツヲだけど、そんな印象をバッサリと裏切る濃厚でファットな味わいがエロおやぢ好みなんだな。
だからおろし生姜なんぞだけで食すなんて愚の骨頂、秋茗荷や大蒜&青紫蘇と針生姜を率いる刻み葱軍団に山葵醤油というカンペキな布陣で対峙するのが正しい『戻り鰹のお刺身』の食し方なのである。
あぁ、なんて美味いんでしょ…冷酒もう一本いっちゃおうかな。



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