キノコのバターソテーを添えたビーフステーキ

若いころはステーキと云えばなんでもかんでも“レア”だった。それがいちばん美味しいものだと思い込んでいたし、お店で注文するときもエラいヒトになったような気がして盲目的に“レア”を指定したものだ。

ところがオトナになってニクの美味しさが解りだすと、部位によってはミディアムがベストだったりウェルダンに近い方が楽しめる場合もあることを知り、アレコレと試行錯誤するハメになったのね。
逆にそれからというものは滅多に“レア”で食することはなくなり、そんな風にカン違いエラピーだった自分を忘れかけていたのだけれど、先日視聴した某国営放送の「世界・入りにくい居酒屋」という番組で常連のフランス人が巨大なビーフブロックを“レア”で焼かせて美味そうに食しているのを見て(あぁ、もういちどあの感動を…)みたいなキブンになってしまったのよ。
始末が悪いのは一度そんなことを考えてしまうと居ても立ってもいられなくなって、スーパーでは真っ先に精肉コーナーへ向かうことになるのだな。折しもセールの開催中、オージービーフとは言えなんだか美味そうなブロックに出会って思いを叶えることとなるのね。


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しかしどうやったらこのビーフを“レア”で美味しく食べることが出来るようになるのだろうか…と改めて作戦を練るのよ。和牛のような濃厚な旨味や香りは期待できないから塩と胡椒だけなんてシンプルな調理は向いていないだろうな。

オージービーフに不足しているコクを補うためにはソースに工夫を凝らすか、ガロニと合わせたときにちょうどバランスよくなるようにすればいいのね。そうですよ、今の時期ならキノコがその役目を負ってくれるのである。
キノコの本当の旬はこの時期ではないのだけれど、なんとな〜く秋とキノコってイメージとして結びついてくるのですねえ、4種類ほど購入ししてみた。本当はマッシュルームも加えたかったのだが鮮度の良いものが見つからず断念、まあこれだって上等でしょ。
ざっくりと大ぶりなカットにしてバターソテーし塩コショウで味を調えたら冷めないように保温しておき、ステーキの焼き上がりを待つのだな。食べやすい大きさにスライスしたステーキと共に皿に盛りつけ、そしてニクと一緒にクチに運ぶときの期待感といったらもうたまらない。
あぁ、いいカンジじゃないですか!キノコの香りと旨味がバターの風味と共に肩ロースの赤身に融合して品のよいお味になっている。噛めば噛むほどジンワリとシミ出てくる美味しさに喜びマックスなのだ。
こりゃ赤ワインしかありませんねえ…ってことで久しぶりな“レア”ビーフステーキは成功なのである。ただ困ったことは別の種類のキノコも試してみたくなってしまったことなのね。




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朝夕の涼しさに救われます



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