豊作の柚子で『ひもかわ』

夏の気候も芳しくなかったし今年は柑橘の出来がよくないと言われている。当家の庭の柚子も着花結実が少なく「昨年いっぱい実ったからね、今年はウラ年の上にあのお天気じゃあ…」と諦観するしかなかった。

ところがこうして黄色く色づき始めるとその柚子の数が意外に多いことに気が付いた。
青柚子のうちは小さい上に葉の緑に紛れて認識できなかったんだよね。それに今年は少ないと思い込んでいたので、その少ない数の柚子を少しでも健康に大きく育てようと珍しく摘果なんぞをやってしまったものだからひとつひとつが大きい。
なんだよ、結局は豊作じゃん…まあコトバとはウラハラに嬉しいものですね。そして青柚子で「柚子こしょう」を作ったけれど、熟した黄色い柚子に赤い唐辛子を加えた「赤い柚子こしょう」も作ってみようじゃないのよっ!なんて気にもなっていて、まあソレは年末年始の休暇に入ってからになるとは思いますけれども、きっとそいつもめっちゃ旨い調味料・香辛料になってくれるに違いありません。
さてそんな柚子はサッサと使ってしまわないと腐敗という道しか残らないのですよ、もうありとあらゆる料理にガンガン使っても余すくらいの量ですからね、フツーのお宅では考えられないくらいにゼイタクな使い方をしてしまうのですね。
そうそう、ひとつ収穫だったのは昨年の豊作時に果汁をたっぷり絞って冷凍保存しておいたわけですよ。こいつを適宜解凍させて「柚子ポン酢醤油」を作るのですね、これがまたかな〜りイケてましてね、もう市販のポン酢醤油なんて買う気がさらっさら起きないの。


Ernst Leitz  Elmar 3.5/50  @ SONY α7

で、某日の昼めしにその柚子皮を糸切りにして『ひもかわ』にトッピングしたのですよ。いいカンジですねえ、つるっとのどごしの佳い『ひもかわ』に柚子の薫りがはんなりと漂い、もうほかの具材なんてどっちでもよくなってしまう魔法なのですね。
こちら静岡ではあまり一般的ではない『ひもかわ』は某スーパーで見切り廉売されていたのでちょっと多めに購入してあったわけなんだけど、ボクはこの上州の名物である『ひもかわ』の食感とかお味がけっこースキでしてね、無くなったらまたどこかで見つけてこないと…と思うくらいうどん系麺類の関脇テキ存在になりつつあるのだな。

そして次回は「かけうどん」形式ではなく「味噌鍋仕立てのひもかわ」をプランニングしているのですよ、根菜類や鶏肉なんぞをたっぷり入れたくつくつ土鍋に『ひもかわ』が…って想像しただけでヨダレもんですねえ。
柚子のいい香りに包まれて食べ終えたあとはアイスのデザートですよ。“あんこーん”という商品名のこのアイス、ヨーロピアンシュガーコーンのメーカーさんが作ったもので、例によってパリパリサクサクのワッフルコーンが使われているのだな。
まるで名古屋名物・小倉トーストの味…なんて包装フィルムに謳われているけれど、その主張に間違いはなくマーガリンの風味まで再現されていてけっこーソレっぽいお味がする。まあそこそこ美味しくて楽しいけれど、一回食したらもういいや…って感じですかね。
ちょっとイナタい昼めしタイムだったけど、まぁこーゆー日もあるのよ。それにしても柚子って冬季を強く感じさせる柑橘ですよね、まだまだこれからも食卓を彩ってくれます。





クリック↓↓↓で応援をお願いします