お惣菜焼鳥の『わっぱめし』

伊豆半島の中央部に位置する小さな街にちょっとした商業施設を建設するシゴトに関わった。予定が大幅に遅れていてアセリの色も濃い数週間、と言っても我々はその遅れを取り戻すために投入されたヘルプ部隊なのであって(つまりオラっちのせいじゃないもんね〜というお気楽さも半分ある)、先日ようやくその責務を果たしたところである。


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そんな先月の某日、いつも通り五時前に起床して手弁当の準備をした。なんだか雨模様だしさ、冷たい中でシゴトをするのもイヤだよなあ…と思いつつお惣菜の焼鳥をめしの上に並べた『わっぱめし』のフタを閉じた。
その直後、スマホの呼び出し音が鳴る。不穏な予感は的中した。えぇ〜っ?今日の作業は中止なんだってさ…おいおい、何で今頃?出かける直前になってそーゆー連絡は非常に不愉快かつ迷惑じゃないか。


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まあ仕方ないか、凍える手をスリスリ揉みながらガマンして作業するのと、温かなお家の部屋でぬくぬく過ごすのとドッチがいいか?って聞かれたら、もちろん後者に決まっているってもんね。
でもねえ、なんだか複雑なキブンで食す昼めし。美味しいには違いないんだけど、やっぱりこーゆー弁当は労働の合間に食すのが似合っている気がするよ。




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冷たい雨がショボ降る庭
枯れ枯れになった楓に水滴が鈍く光る
それにしてもこのレンズ
面白いバブルボケするよなあ



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