お彼岸と『とんかつ定食』

彼岸の入りが日曜日だったのでご先祖様の墓参りに行ってきた。毎年その節にはお寺さんに護持会費、つまり檀家の会費みたいなものをお納めしてくるのが習わしになっているのだけれど、不肖ながらボクは一度もソレをテメーの財布から出したことがなく、年金生活者の母上に負担させているのが現実なのよ。全く以って許し難いバカ息子である。

そしていつもお墓参りのアトは精進落しテキに何か美味しい食事をする…という事もなんだか暗黙のルールようになっていて、まあ今回もそれに倣うわけなのですな。昨年末の墓参りの折にはとびきり上等なイタリアンをいただいてきたんだけど、たて続けに同じお店ってのもなんだかもったいないような気がして…つまり極上快楽の連発で感動が薄くなってしまうのが怖い気がするのですな。ある意味小心者と言ってもいいかも知れない。
しかし引き出しはまだまだあるのよね。特に旧清水市エリアは飲食の名店が多くあるのであって、和食・洋食・中華とドレにするか迷ってしまうくらい存在するのよ。
中国料理のアノお店はここ数年ご無沙汰しているけれど、前夜の食事が中華系だったのでパス。和食の人気店はその時刻だと満席ウェイティングは必至なのでそれもパス。残りは…う〜ん、そうだ！母上をまだお連れしていなかった“とんかつ屋さん”があるではないか。

MINOLTA 　M-ROKKOR 2/40 　@ SONY α7

そこはお買い物をする予定のちょいハイソ系スーパーにも近いし非常に都合の宜しい立地である。お寺からクルマで5分ほど、まあなんて素晴らしい場所を思い出したんでしょうねぇ…とニマニマしながら向かうのである。
以前にお邪魔したのは2014年だから、かれこれ4年ぶりか。まあリピーターとしてはそう悪くない頻度かと思いますね。

しかし今回もまた「ロースカツジャンボ定食」を注文してしまった。だってデッカいトンかつが食べたかったんだもん、いいじゃないですか。
お店のフンイキも全く変わっていない。清潔感もきちんと保持されている。職人気質なカンジのご主人と愛想の佳い奥様と思しきコンビネーションも変わらない。メニューのお値段も一緒だ。そして肝心のお味もキッチリ守られている。素晴らしいじゃないか、ボクはこーゆー安心して来ることのできるお店が大好きなんだよね。
上質な豚のリブロース、細目のパン粉でカリッと揚げたとんカツ、キャベツとポテサラのみのシンプルな付け合わせ、美味しいトン汁と自家製漬物…これ以上いったいナニを望むんだい。美味い、本当に美味い。
母上は『ヒレカツ定食』をご注文になったけれど、それも非常に質の良いもので文句のつけようがないくらい美味い。えっ？何でそんなことが判るの？ってさ、ひとつ頂いちゃいましたから。
とてつもなく満足な昼食でしたよ。護持会費を母上に負担させてるんですから、せめて昼食代くらい…と思っていたら、ここのお代金も母上が出してくれましてねえ。有難いことなんですけど、なんかこうちょっと情けないというか、やり直しのきかないこれまでの人生をしみじみ考えてしまうわけなのでしてね。

◆とんかつ味丸
静岡県静岡市清水区千歳町14-47
TEL=054-352-7302
ACT=11:30-14:30 / 17:00-20:30　水曜定休

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