トスカーナのバルみたいな『サルシッチャ』

海外の紀行モノ番組をよく視聴する。面白可笑しい芸能番組も悪くはないけれど、なんかこう見終えたアトに残るココロのエネルギーが違うんだな。

同様にクイズ番組ってのもチラ見は勉強になりそうだけれども、知識や教養というものは体系化された学習によって初めて生きてくるのであって、断片的な記憶は引き出しの隅でゴミと化すだけだ。そーゆーイミでも時間のムダ使いのような気がしてほとんど選局することはない。
それよりも未だ見ぬ世界や知らない土地とその地に生きる民族の文化を少しでも吸収して来るべき時に備えたいのよ。来るべき時とはナニ?ってね、海外旅行ですよ。そう本やテレビで得る知識も大切だけど、やっぱり百聞は一見に如かずってね、自分の五感をフルに使ってカラダにシミ込ませたいんだ。
そんなワケで特に欧州の文化に興味がありましてね、食べ物なんぞの紹介がされているとかな〜りシンケンに見入ってしまうのよ。高品位な料理はニッポンでも食すことが出来る、しかし庶民の生活に密着した文化は現地のトラットリアやバルでなければ得られないのではないか。出来ればマルシェの屋台や裏通りの露店飲食店での食べ物も体験してみたいじゃんね。

かなり前のことだけどイタリアのフィレンツェを現地在住のニッポン人と共に街歩きしつつ喰い歩きする番組があって、まあ高級なレストランから地元のオッサンやねーちゃんが集まる居酒屋まで紹介していろいろと楽しませてくれた。
もちろんトスカーナ州独特の料理も在るけれど、イタリアで一般テキに食されている料理もでてくるのであってこの『サルシッチャ』もそのひとつなのである。
見た目はソーセージだけどナカミは違うのね…ってソーセージも『サルシッチャ』の一部、つまり『サルシッチャ』とは“腸詰にした食べ物”のことなのよ。フツーはソーセージ同様に畜肉類を詰めるけれど、魚類やハーブ類など多種多岐に亘るのだと聞く。う〜ん、正直言ってさ、今まで食したことがないからねぇ、それにニッポンではいまのところメジャーではないしさ、事前知識を全くと言ってよいほど持ち合わせていないのですなボクは。


Carl Zeiss Jena  Pancolar 1.8/50 (Zebra)  @ SONY α7

で、先日行った清水のちょいハイソ系スーパーでこいつを見つけて「やった〜っ!アレだよアレ!」と大喜びで購入してきたのだ。
ナカミは豚肉の粗挽きに調味料や香辛料などで味付けを施して『サルシッチャ』にしたものを真空パック状態で生販売しているものだ。いや〜ん、ちょ〜本格テキじゃん!

調理はお店の説明書きにあった通りに行う。真空パックごと湯煎し、数分茹でたらパックから取りだしてフライパンあるいはグリルで焼色を付ければ出来上がりってことだった。
いや〜初めてですからね、ちょっとキンチョーしましたけど、まあ料理としてはプリミティブな部類ですから楽勝です。そもそも伝統料理ってやつはたいてこんな風にシンプルなものが多く、それこそ地域の気候風土や歴史にしっかり裏打ちされたものが根付いているわけなのですな。
参りました…本当に美味しい!ニクはぷりぷりと食感が豊かで豚肉の旨味がぎゅっと詰め込まれている。粗挽きというよりも粗切りと言っていいくらいだからそのデキ不出来は肉の質と調味加減でバッサリ左右されるはずだ。素晴らしいなあ、まるでトスカーナのバルで供される料理みたいじゃん。ニッポンにいながらこの料理が食べられるとは思っていなかったので嬉しさも倍増である。
そうですよ、これで楽しみがまたひとつ増えました。もう食べたからいい…じゃなくって、きっといろいろなバリエーションもあるだろうし実際にイタリアで食したらどんなん?みたいな期待がいっぱいに拡がるのである。
フランスやドイツには行ったから次はイタリアやスペイン・ポルトガル…って目論んではいるけれど、前述の国で再び訪れてみたい街もあるし東欧や北欧も行ってみたいしなあ、などとユメ見てばかりの日々なのよ。




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今年もカオを出したウラシマソウ
ひとつ株が増えて3本 おっと離れた場所にも一本ある
ブキミ系で面白いヴィジュアルの植物なんだけど
あまり増えすぎてもねぇ…



Canon Camera  CANON LENS FL 1.4/50  @ SONY α7