目には青葉 山ホトトギス 『カツヲのタタキ』

カツヲの旬が年に二回あることは周知のこととは思うけれど、それぞれの旬でどんな食べ方が適しているのか実際よく理解できていらっしゃる方は少ないのではないかな。いやバカにしてるんじゃなくて、今は冷凍技術がとても発達したので旬という感覚が捉え難くなっているし、それに伴って食品の流通内容と形態も変化してますからね。


Canon Camera  CANON LENS FL 1.8/50(Type-1)  @ SONY α7

『カツヲのタタキ』なんて一年中スーパーで売ってるしね、刺身も近海ものだけでなく南太平洋で漁獲されるものが抜群の鮮度のまま家庭の食卓に上る時代だ、旬なんて知らなくたって何も困らないし恥ずかしい思いをすることもないに違いない。
けれども実際このニッポンで生活して季節の空気を感じながら摂食しているのであるから、近海モノに関してはやはりベストな季節・時期は間違いなく存在するのだよ。
そうですね、春から初夏にかけての上りガツヲ(≒初ガツヲ)は脂のりが少なく淡白な風味なので、どちらかと云えばタタキ向き。それに対し秋から初冬にかけての戻りガツヲはたっぷり脂を蓄えているのでお刺身に…ってことになりますか。もちろんカツヲ好きの本格派は「タタキなんて邪道なもんは一昨日やってきやがれってんだいっ!」とばかりに年間を通じてお刺身でしか食さないらしいし、また土地が違えばタタキ至上派が酒肴界を席巻していると聞く。まあ美味けりゃドッチでもいいんですけどね、エロおやぢ的には。


Nippon Kogaku  NIKKOR-H Auto 2/50  @ SONY α7

そんなワケで隣り町のちょいハイソ系スーパーで見つけた近海もの『カツヲのタタキ』に野暮用足しの慰労を託してみるのよ。
もちろんこうした極上の肴の場合はきちんとした薬味を遺漏なく準備しなければならないし、酒もソレナリなグレードのものを見繕って万全を期すべきなのだ。目には青葉、山ホトトギス、『カツヲのタタキ』ぢゃ。

玉葱・青葱・大蒜・生姜・茗荷…どれひとつ欠けてもこの『カツヲのタタキ』に完成の文字を与えることは出来ない。もうコーフンして発熱するくらいキアイを入れて厨房に立つのだ。
近海ものですからね、お酒も海辺の酒造がなんとなくいいんじゃないか、ってことで駿河湾奥・由比の神沢川酒造場さんの“正雪”でキマリだね。透明感のある旨味といいますか、ただ辛口というコトバで括ってしまうのは間違いだと思える佳いお酒です。もちろん駿河湾の海鮮には抜群の相性を見せてくれますね、いいチョイスでした。
肝心な『カツヲのタタキ』ですけどね、いや〜そりゃ勿論サイコーに美味い。やたらガツガツと喰うのは惜しい気がするけど、薬味をたっぷり巻くようにするとちょっとした寿司ひとカンくらいの大きさになってしまいますからね、もう下品なくらいにワグワグと食すことになってしまうのですよ。
定番はやはりポン酢醤油ですけどね、去年知った“塩カツヲタタキ”ね、こいつがたまんなくいいんですな。ちっ、シャラッくせーっ!とお思いの方もいらっしゃるでしょう。ジツはボクも最初はそう思いました。けれどもプライドは捨てていちど塩で食してごらんなさい、もしかしたら人生変わるかも…って大袈裟過ぎますかねえ。





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ちょっとショックなニュースだ。ギターの老舗・米国Gibson社が経営破綻・破産手続き!うそでしょ…。でも有り得なくもないねえ、音楽のスタイルも変わってきているし。ただ無責任なマスコミは“若者のギター離れも原因”なんて記事をネットに流しているところもあるけれど、エロおやぢテキ感覚でいうとぜ〜んぜん違ってると思いますけど。

よく考えてみれば数多の名器を世に輩出し、現在も多くの有名ミュージシャンから支持されているGibsonが、そうやすやすと消えるものなのか。答えは否である。どうやら楽器部門の事業自体は黒字なのだそうで、その製造は引き続き同ブランドで行われるというからひと安心だ。会社の経営ってのは本業のクオリティーとはまた別のところにある場合も多くて、ニッポンの企業にも似たような道を辿っている会社がいくつかありますからね。
そしてどうかお願いですから中華系企業にだけは売却しないでくださいな、文化まで根こそぎパクられて安っぽくて下劣なブランドに成り下がる可能性が大です。先人が築き上げた偉大な遺産をやすやすと彼らに渡すことには耐え難いものがあります。
エロおやぢも何本か米国企業ブランドのギターを所有しているけれどGibson社のものはこの一本だけ、カスタムショップ製レスポールの'58リイシュー(これも解るヒトには解る)です。トーシローが持っていても豚に真珠テキなものであることは承知しておりますけどね、まあとにかくめっちゃいい音で鳴いてくれます。こいつで弾く故GaryMooreさんのParisienne Walkwaysはもう…おっと脱線しそーですな、元へ。
そういえばちゃんとギターのフォトってのを撮ったことはなかったなあ、たまたま“吊るしベーコンの一本もの”を撮影するときに近くに置いてあったこのレスポールを一緒に…そうねベーコンの長さがギターのフィンガーボードと比較しやすいと思えたからだけなんですけど。
今考えてみれば、なんだかレスポールを冒涜しているようでもあって、ちょっとゴメンナサイなフォトなのであります。