生姜醤油でいただく『茹でイカゲソ』

イカ料理と云えば「活きで刺身だ」「いや焼イカだよ〜」みたいなのが真っ先に思い浮かぶんだけど、ひとつ忘れてならないのは“茹でたイカ”の美味しさなのね。
他の調理方法にはない独特の食感があり、旨味や香りがしっかり生きているところがいい。そしてなにより湯を沸かしてそこにブチ込むだけという単純明快なアプローチですな、これが出来上がって食したときに得られる満足感とはエラい違いがあるところがジツに愉快なのである。どーだいザマミロ!こんなにテ抜きみたいな料理なのにどえりゃ〜うみゃ〜であかんがや…と何故か突然のナゴヤ弁で褒め称えてしまうのだ。


MINOLTA  M-ROKKOR 2.8/28  @ SONY α7

そしてその味付けもシンプルなものであることが好ましい。粗塩をつけて食すのはド定番だけど(もちろんめっちゃ美味い)やはり蒸し暑くなり始めたこの時期からは“生姜醤油”ってのがたまんないのよね。
身厚な胴体などの場合はみじん切りにした生姜を散らして食すのが面白い。むっちりした身肉とカリっとシャキっとみたいなみじん切り生姜とのコントラストが愉しいのだ。すりおろした生姜にはない溌溂とした香りと辛みも楽しめるし。
しかしゲソなどその食感を強く主張してくる部位の場合はおろし生姜の方が向いている気がする。醤油に溶いて『茹でイカゲソ』にまんべんなくコーティングしてやると、まるでナタデココ(おぉ〜懐かしい!)のような反発力をみせるイカゲソを、しっとり静かに、けれども決して出しゃばることなく見事なアシストを演じる生姜醤油がいいのである。
あぁそうそう、このイカゲソってねえ安くてボリュームもあってスキなんですよ。本当は焼そばの具にでもしようと思って購入してきたものなんだけど、なんかあまりにも鮮度が良かったものですから、結局こんなハメに。




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紫色のホタルブクロも咲き始めました
主のいないフクロってのも可哀そうな気もしますが



Nikon  Ai-S Micro-NIKKOR 3.5/55  @ SONY α7