『ざる蕎麦』で凌ぐ梅雨のジメジメ

一期は夢よ 只狂え

沖縄県など南方諸島は梅雨明けしているようだけど、本州はまだまだ真っ最中ってカンジでそのジメジメはもう少し我慢しなければならないのねえ…と思っていたら昨日気象庁発表で関東甲信がアッサリと梅雨明け宣言されてしまった。ホントかい?一昨日は未明の豪雨から朝方は一転して晴天になったせいかもう異常なくらい蒸し暑くなりキブンはサイテーだったしね、昨日だって晴れたり降ったり曇ったりを繰り返し非常に不快指数が高かった気がしますから東海エリアは未だ先かな。
あぁこーゆー時はガッツリと『うな重』でも喰ってスタミナつけたいよなあ…なんて思いましてね、はて今年の土用丑は何時かいなと調べてみれば7月20日金曜日と8月1日水曜日の二回あることが判ったのだ。う〜む、二の丑は母上の誕生日ではないか!お祝いはデパ地下あるいは本命鰻屋テイクアウトの特上鰻の蒲焼きで決まりだぜい。
ところで昨年お亡くなりになった映画監督の鈴木清順氏は『うな重』が好物だったらしい。行きつけのお店には監督の色紙なども飾られてあってテレビ番組でそのサインをチラリと見ることができた。例によって“座右の銘”と共に記されているスタイルなんだけど、その銘ってのがスゴかったのよ。
 一期は夢よ 只狂え
なんだかちょっとゾクッとするような言葉ではないか。


Carl Zeiss Jena  Tessar 2.8/50 (Zebra)  @ SONY α7

これは室町時代に編纂された歌集「閑吟集」に記述されている歌の一節ですな、サスガ超一流の文化人はよく勉強なさっていらっしゃる。ストレートに訳せば「人の一生は夢みたいなものだから ただ好き勝手に生きればいい」となるのだけれど、もうちょっと深い意味もあるのではないかな、つまり「夢のように儚い人生なんだから狂ったように何かに打ち込み一所懸命生きた方がよろしい」とすべきだろうね。

う〜む、数々の名作を残された鈴木清順監督らしい銘ではないか。ヘラヘラと流されデラシネ化しつつあるエロおやぢにはちょっとグサッと来る言葉なのである。この数年いつも「もう少し若かったら」」とか「もう遅いから」といった後ろ向きな言い訳で逃げてきたけれど、そうではなくまだまだ花開く時間は残されているだろうし、そのためにこれからの人生を費やせないのか!と基本テキなスタンスを転換させるべきだと思えました。
「一期は夢よ只狂え」…いい言葉をいただきましたよ、本当に有難く思います。あと何年生きるかは神のみぞ知るわけですがね、昨日よりは今日、今日より明日はもっと一所懸命になれるんじゃないかな〜と少し勇気も沸いてきましたよ。
まあ『うな重』は土用の丑にとらわれずに適宜チャンスメイクするつもりで、とりあへず梅雨のジメジメは『ざる蕎麦』で凌ぐのですな。えぇっ蕎麦じゃスタミナつかないでしょ…って? 確かにそーですけど、今日のところはコレでもいい気もしましてね。食後に冷たいスイカなんぞを食しながら人生アレコレそんなことを考えるエロおやぢであります。




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八重咲の梔子


花蕾が膨らんできました
もう少しで開花かな
楽しみです



Nikon  NIKKOR-S・C Auto 1.4/50  @ SONY α7