ニク心あれば酒心

ナゼか突然『ステーキ丼』

この一週間アルコールを抜いている。何かの願かけをしているとか飲めないカラダになってしまったわけではない。まあちょっとワケがありましてね、たいした事ではないのでソコはツッ込まないで下さい。
カゼ気味だったり熱中症っぽくなって体調の悪いときでも酒を抜いたことはなかったけれど、長い間の習慣とは恐ろしいもので夕食に酒が無いってのはこうも寂しいものなのだ、ということを実感している。しかし間もなくそのラマダン風生活にピリオドが打たれるし、“明け”にはキンキンに冷たいビールでカンパイさ。
さて酒を飲まないと決めている夕食は、どうしたことかなんだかあっさりさっぱりしているものが多くなるような気がする。そしてコメ中心の食事(酒を飲る夕食時にコメは喰わないから)でハラがいっぱいになると、フシギに甘いものが欲しくなるのよね。もちろんアルコール摂取後でもアイスなどの氷菓を食すことが多いけれど、なんだかちょっとイミが違っているような気がする。アルコールによる精神の開放を甘味によって代用させているのだろうか、とにかく甘いもの(または煎餅などの甘しょっぱいもの)をクチにしないと落ち着かないのだな。


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そんな先日ヤワな食事ばっかりじゃスタミナ切れしちゃうような気がしてステーキ肉を購入してきた。当初はテキトーなガロニを用意してフツーにソテーしたステーキを食べようと思っていたのだけれど、やはりアルコール無しのテーブルにビーフステーキの皿ってのがマヌケに思えてきましてね、ナゼか突然その計画をキャンセルしドンブリ料理として食す決心をしたのだ。
軽く塩コショウで下味をつけ発酵バターでソテーし、仕上げにスキヤキ割り下で調味する。フライパン上ではやや早めに切り上げて、カッティンボードでの切り分け、白飯が盛られたドンブリへの移動をロスタイムにしないようにしなければならない。
ガリッとブラックペッパーを利かせたステーキはバター割り下風味以外に何も介在するものはない。だからこそ美味いのだろうか、これまで食したどの『ステーキ丼』よりも美味かった気がする。いや、確実に旨かった。アルコール抜きでも存分にシアワセだった。どうやら「ニク心あれば酒心」とはならないようである。
それではいったいこれまでのアルコール依存生活…って言っちゃうとアル中みたいですねえ、ちょっとニュアンスが違いますな、同じアル中でも中毒ではなくアルコール中心主義みたいなカンジですかい…はいったい何だったんだ。自問しても答えは見つからないし、きっとラマダン明けにその哲学が解析されることになるだろうな。ん?ますます読解不能になる?う〜ん…そうかも。





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八重咲の梔子 いよいよ…


少し開きかけてます
花弁の外側に僅かに残るグリーンが新鮮ね



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