梅の天日干し

マルちゃん『ハイラーメン』復刻版

巷にはニセモノの“梅干し”が溢れている。そもそも干していないのに“干し”というコトバを付与するのは如何なものか。

即ちソレは“梅漬け”と呼ぶべきであり、誤った日本語が多くの無知の引き金になっているように思えてならない。あ〜冒頭からおカタい論調になってしまいましたねえ、いやいや言いたいことは要は梅漬けはこうして天日干ししてはじめて“梅干し”たり得るってことなのですな。
収穫から始まっていろいろメンドで労力を要する梅干し造りはようやくフィニッシュを迎えたのである…って如何にもテメーがやったみたいな書き方してますけどね、ボクがやったのは収穫と赤ジソの買い出しだけで、アトは母上の勤労によるものなのです。三日間カラッとした晴天が連続しないと佳い干し具合にならないのでしてね、台風が来るとか低気圧で雨模様になるなど天気予報でキッチリとリサーチし、こうして竹ザルに拡げるチャンスをうかがわなくてはならないのですよ。毎年ありがとうございます!って感じです。
さてこれでひと安心ですな、あとはひと粒ひと粒大切に甕に収めたりビン詰めしたり…そうそう、楽しみにしてくれているアノ人にも送ってあげなくっちゃね。
出来立ての若いうちは梅のフレッシュな香りがしてソレはソレで楽しめるのですけれど、数か月経ると塩が落ち着いてきて重厚なお味に変化します。更に年数が経つと枯れた味わいになり複雑な旨味も加わって例えようのない素晴らしいお味になってくれるのです。そうした熟成を愉しむことが出来るのも自家製ならではですな。

そんな梅干し造りのアト始末をする某休日、猛暑が続く日々の合間にナゼかそうでもないやや涼しい(けっして涼しいワケじゃないんだけど)日の昼めしにラーメンが食べたくなってしまったのですよ。
袋のインスタントラーメンはヨルの非常食のつもりでストックしてあるものなんだけど、外食ラーメンはおろかスーパーに生ラーメンを買いに行くのもメンドくさく思えるくらい疲れ果てているのでしてね、こーゆー時に日々の労働のキツさと加齢による気力体力の低下を実感するのである。まあそんなゴタクはドッチでもよくて、とにかくパパっとインスタント麺で済ましちまおうじゃないかってことなのですよ。
それにしても静岡でしか販売されていないこの『マルちゃんハイラーメン』ね、ボクは大好きなんですよ。醤油と塩の中間みたいなお味でしてね、このなんとも中途ハンパな(良く言えばイイトコ取りな)風味がたまんなく日常にフィットするのですよ。


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ネギだけの“素ラーメン”も悪くありませんけどね、今回はナルトとメンマで修飾してみました。あぁ本当に美味しい。
ところでメンマのことなんですけど、近年はやたらド太いメンマが流行しているようですな。いちど某ラーメン屋さんでそうしたメンマを喰わされてびっくりした憶えがあります。ゴリゴリと歯応えもあって一見楽し気に感じますが、ボクはどうも好きになれません。近ごろの人々の食嗜好には理解し難いものが沢山ありますねえ。
ささやかなアンチテーゼとしてボクはメンマを細切りにしてみるのですよ。ムカシのラーメン屋さんの職人はこうしてメンマを手で裂いて丁寧なシゴトをしていたものです。食べてごらんなさい、麺やスープとの馴染みもよくてラーメン本来のお味の引き立て役になってくれているんですよ。





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サルスベリ


台風の大風で全て千切れ飛んでしまったサルスベリの花芽
今年はダメかあ…と諦めていたら
ちゃんと次の予備軍が出てきましてね
小ぶりながらも咲いてくれました
当家のサルスベリはちょっと遅咲きなんですけどね
このショッキングなピンクがなかなかにいいものです



Carl Zeiss  YC Vario-Sonnar 3.3-4.0/28-80 T*  @ SONY α7