でらうみゃ~でかなわんわ(14)

噂のにゃごやモーニング その7 COFFEE ROOM「チェスター」

80年代の香りがする喫茶店

週末の金曜日、いつものように宿舎の食堂でテレビを観ながら一杯飲っていた。某国営放送の地元局(名古屋)のローカルニュースで半田市のことをやっていたのよ。なにやら運河があったり大手醸造会社のミュージアムもあるという。おっとなかなかよさそーじゃん、次の休日にでも行ってみようか…という気持ちになった。

朝駆けほど小トリップに有効なものはない。混雑し始める時刻には現地をサヨナラって感じでジツに快適な旅が出来るというものだ。
当然朝食も早い時刻に済ませる必要があるわけなのだが、都合のよろしいことにこの名古屋近郊にはモーニングサービスをやっている喫茶店が非常にたくさんあって、休日の朝食にソレを利用しないテはないのである。
宿舎のある津島市から半田方面に向かうには蟹江町というところを通過するのだけれど、地図で探るといい頃合いの場所に喫茶店があるではないか。へへっ、そこにキマリだぜい。
行ってみるとなんだか80年代の香りがする外観、ピンク色の板壁にホワイトの窓枠…ちょっと英国風かな~というところだが、それもそのはずで店名がチェスター、イングランド北西部の古い都市名なのであった。

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MINOLTA  M-ROKKOR 2/40  @ SONY α7

ドリンクのみの価格のモーニングサービスセット(これがフツー)もあったが、せっかくの休日の朝食だしいろいろ食べてみたいキブンだったのでDセット(プラス¥250)をお願いした。ブレンドコーヒーは¥380なのでトータル¥630のリッパな朝食となる。
オーナーの奥様と思しきオバちゃんにDセットを…と頼むと「はい、デラックスですね!」と応えた。そうか、きっとムカシはデラックスセットなんて呼んでたんだろうなあと思った。

トースト・ハムエッグ・サラダ・ウインナー・フルーツ・ゼリー・小倉あん・豆菓子・のど飴…メニューに書いてないものまでやたらいっぱいついている。コーヒーはいい薫りだしトーストだってもちろん美味しい。セルフでいただく『小倉トースト』にも慣れた。リッチだよなあ、こーゆー朝食って。
きっと季節によって変わるのだろうけれど、この日(昨年12月16日)はフルーツに『柿』が使われていた。これがまた甘くて舌触りが滑らかで香りもよくて最高だったのよ、とっても得したキブン。
窓が大きく朝陽が差し込む明るい店内、そんな席でいただくコーヒーは格別だ。そしてテーブルに灰皿が置いてあったので食後の一服をしていると、隣の席に子供連れ家族が着席してしまったのね。う~ん、なんだかちょっとヤバいじゃん…よくないよねえ、こーゆーシチュエイションでの喫煙。
確かにボクはスモーカーではあるけれど、むやみにヒトの気分を害したくはないのでキッパリと店内禁煙だって構わないんですけどね。な~んてエラソで物分かりのよさそうなことを申し上げましたが、やっぱりこうしてゆったり心地よい空間でタバコを嗜むってのもたまんない話なのでありまして、出来れば分煙が徹底されていれば申し分ないわけです。
さてお天気は快晴、半田市への小トリップを開始しましょうか。


COFFEE ROOM チェスター
愛知県海部郡蟹江町須成西8丁目12?1
TEL=0567-95-7011




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運河の街・半田

知多半島とその湾奥に生きる歴史

蔵と運河で有名な半田は江戸時代から清酒の生産が盛んになり、知多湾奥の港湾都市として発達したと聞く。

市が運営する観光客のための無料駐車場があり、そこにキャプチャー君を停めてくてく歩いては運河を目指す。途中半田市役所の前を通ってゆくのだけれど、市民入り口に大きなモニュメントが設置されていて、これがまたジツにユニークなものだったのである。
ツリーに子供や動物などが配置され、まるで童話の一節を物語るかのような作品だ。
いったいどなたがどんな意図で制作されたものなのだろうか、いちど調べてみようと思いつつそのまま放置しているズボラおやぢだけど、まあそのうちね。

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師走にも拘わらずこの日は気温も高く、とても気持ちのいい日和だ。持参したジャケットを脱ぎ運河沿いを歩くと小アセをかくくらいだった。そしてそのほとりで歩みを止めるととミツカン(旧中埜酢店)の本社ビルがそびえ立つのが見える。古の蔵が立ち並ぶ運河と近代建築のコントラスト、とっても美しい風景ではないか。
それにしてもこの街の蔵はみな真っ黒に塗られているのはどーゆーワケなのだろうか。

Ernst Leitz  Elmar 3.5/50  @ SONY α7