■ 噂のにゃごやモーニング その9 「 Cafe + Letter 杏 」
まさかの『朝粥』はエアメールで
街中のお店と云うのは非常に見つけ難いものだ。特に地下に在る店舗は看板を頼りにするしかないのであって、初めて行く土地では一発で見つけたためしがない。
今はスマホの歩きナビがあるけれど「ここですよ」なんて言いませんね…「目的地に到着しました」とか「目的地付近です」なんてアナウンスするんだっけ…確かにナビの画面は目的地にいることを表示しているんだけど、どう見まわしたってないじゃん!なのよ。
そこで注意深くもう一度周囲を確認すると、なんだよ~目の前じゃないか…なんてこともよくあるハナシなのでありましてね、きっと若いヒトからは思いっきりバカにされそーな中年オトコなのであります。
今回もそのテでしてね、看板じゃなくて黒板がイーゼルに掲げられていて、そこに店名とメニュー案内がチョーク書きされているのでありました。やれやれ、まあよく見つかったもんだ。
階段を下るとドアがある。ちょっとはお店らしいけど、なんだか事務所かギャラリーみたいなフンイキもあって初めてだと不安なキモチにもなりますね。いちおーWelcome、正面のガラス越しにはCafeの文字も見えるから大丈夫でしょ。いざ!
中は想像していたよりも広いフロアだ。やっぱりギャラリーっぽいけど、キッチンがあるから飲食店用の物件なのかしら…まあボクが気にする必要のないことですよね。
大きな窓ガラスがホールに光を届けている。B1Fとはいっても半地下みたいな感じなので、こんな風に上手に設計すれば自然光に恵まれた室内も可能なんですな、なかなかにステキじゃありませんか。
そしてスタッフは女性がお二人、キッチン担当とホール接客担当にしているのでしょうか。
テーブル配置にヨユーがあるのでホール担当はラクでしょうけど、どう見てもキッチンは最小限度って感じですな。
まあ厨房ってのはやたらにダダッ広いよりもコンパクトな方がシゴトしやすいもんですけど、あ~コレもボクが心配することじゃありませんな。
ホール担当女性が水の注がれたコップとメニューブックを持ってきた。
キョーレツに手作り感のあるメニューブックを開くとエアメールの封筒に文字が書かれていた。「手紙が書けるカフェ Cafe + Letter 杏」へようこそ…とトップページにある。
何枚目かにモーニングの案内もあった。トーストセットが¥500…トースト・サラダ・スクランブルエッグ・小倉・ドリンク…とある。なかなかいいじゃん、こーゆーオサレなお店でキメるモーニングのひとときってステキね。
ただし尋ねもしなかったし確かめることもしなかったけど、絶対にこーゆーお店は禁煙でしょう。あ~ボクですか?ノープロブレムです、ベツに構いはしませんから。ちょっとの間くらいはガマン出来るってもんですよ、オトナですから。
そしてもうひとつのモーニングは、まさかの『朝粥セット』ですね。とうとうここまで来ましたか、にゃごやモーニングの進化形!内容はお粥・トッピング2種・漬物・ドリンクとなっていて充実してますねえ。やっぱり注文はこちらの『朝粥』にしましょうか、せっかくですもの。
ドリンクはついクセでホットコーヒーを指定してしまったけれど、メニューをよく見たら『自家製ジンジャーエール』ってのもありましてね、ちょっと後悔したことを告白しておきます。
なんだか楽しみですねえ、朝粥なんて何年ぶりのことでしょ。もう思い出せないくらいムカシのことのようです。実家住まいの間は母上の炊きたてゴハンだったけど、出張生活に入ってからは休日を除いてレンジ加熱する「サトウのご飯」みたいなやつをガシガシ喰って飛び出してゆく生活ですからね、こうしてゆっくりと…しかもお粥なんてものをいただけるなんてシアワセじゃありませんか。
そして運ばれてきたトレイを見て驚くエロおやぢなのよ、土鍋じゃなくってスキレットです!いや~オサレ系カフェはやっぱ違いますねえ。そしてトッピングは二種類となっていたのに実際は三種類添えられているではありませんか。
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さあさあ、冷めないうちいただきましょう…って加熱済みのスキレットですからね、そう慌てなくても大丈夫でしょう。
お決まりの刻みザーサイに加え豚肉の甘辛生姜煮、春巻きの皮を揚げたもの、そしてヌカミソ漬。ゆっくり食べようと思っても、あまりの清廉な美味しさについいつものガツガツが出てしまって恥ずかしいじゃないか。いや、誰もオマエみたいなオッサンの挙動なんて注視してないから。
見た目は「白粥」だけどその中に時折「えのき茸」の小片を見つけ、サスガにオサレ系カフェではジツはヒソカにこうした小細工をした“タダモノじゃない粥”を作っては客を喜ばせているんですな。トッピングなしでも美味しく感ずるのはこいつのオカゲかい。
いや~満足しました。食後にホットコーヒーをいただくのですが、お粥と同時デリバリなので若干冷め気味だったのが残念です。出来れば提供タイミングを指定させて欲しかったなあ。まあこのお値段ですからね、文句は言えないって云えば言えないわけでして。
タバコが吸えないので長居するキブンにはなれないけれど、それでもそこそこ美味しいコーヒーをいただきながら周囲を眺めると、お手紙関係の商品が展示販売されていてなかなかに楽しいのよね。
そうか…お店のナマエが「Cafe + Letter…」ってのはそーゆー意味だったのか。手紙の書けるカフェねえ、確かにそうですな。手ブラでやってきても、その気になればここでその目的が達成出るってだけでなく、ちょっと気が利いていたりセンスのいいレターが書けるってなもんです。
ガラの悪いオッサンですが、ちょいとポストカードなんぞもチョイスして一緒にお会計していただきましたよ。えっ?そのカードどうするんですか?ってねえ、な~んにも考えてません。ただちょっといいような気がしたもんですから…。
◆ Cafe + Letter 杏
愛知県名古屋市千種区本山町4-74-1 小島ビルB1F
TEL=052-734-9231
ACT=7:00-18:00 水曜+第2&第4木曜日定休
■ 恋の三社巡り 第二話:城山八幡宮
連理木の御利益は
恋の三社巡りの第二ステージである。
城山八幡宮の名称は城があった山に鎮座する八幡様…って冗談みたいですけどね、いや~コレがホントの話なんですよ。神様を祀る神社としての源流は戦国時代と言われており、その後周辺の神社などとの合祀をいくつか重ね八幡社として創建となったのが明治時代である。
そして織田氏の陣であった末森城跡地が八幡社のものとなり昭和11年に現在地に遷座、昭和31年に現在の「城山八幡宮」と改称した…と憶えるのもメンドなくらい変化しまくった神社なのですね。
それだけに本殿もリッパなものですが、カード型お守り、干支をフィチャーした限定御朱印、手水舎の脇にはハート型をした御籤結びが設置されていたりして、恋の三社巡りを絡めたご商売もなかなかにお上手な神社のようでありますな。
また境内に「桃取石」というものがありまして、男女の恋占いや良縁・開運成就の指標として人気があるそうです。この神社が恋の三社として選ばれた理由のひとつでもあります。
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しかし何よりこの「城山八幡宮」の名を知らしめているのは境内の西北に位置する『連理木』(れんりぼく)と呼ばれる古木にあります。
アベマキという樹で幹回り4メートル・樹高は15メートルの大木ですが、地上3メートルあたりで分岐し、6メートルあたりで再び一緒になっているという吉兆な樹木なのですよ。
難しいハナシはさておき(興味のある方はこの神社のホームページに詳細説明があります)要は男女の永遠の契り…の象徴らしいですね。
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エロおやぢの目にはどう見てもその窪みが女陰のようにしか映らないし、全体の樹勢は愛の行為で合体する男女としか思えないんですけど。まあこんなヤローにご利益なんてありゃしませんな、いちおーお賽銭投げて祈りを込めて参りましたけれど。
恋のパワースポット、縁結びの御神木ですか…これが「恋の三社」に選ばれし最大の理由なのでしょう。しかし今どきの女子高生はスゴいものを知ってますなあ。
◆ 城山八幡宮
http://www.shiroyama.or.jp/
愛知県名古屋市千種区城山町2丁目88番地
TEL=052-751-0788