でらうみゃ~でかなわんわ(39)

噂のにゃごやモーニング その21 「 喫茶 ボンフール 」

モーニングの原点

牛丼屋さんで朝めしを食し終えたら急にコーヒーが飲みたくなってきた。喫茶店ならシゴト現場に行く途中でいくらでもあるぜ…なんだけど、いつもと一緒じゃ面白くないもんね。
そんなワケでテキトーに春日井市内をクルマで走ったのよ、アタマの中では「あのお店やそのお店も行ってみたいし…」なのであって、所謂新規開拓ってやつですな。そしてほぼお目当てにしていたお店に向かう途中、なんだか喫茶店みたいなのがあるじゃん…それまでの下調べではノーチェックだったお店ですな。一瞬のことなので通り過ぎてしまったのだけれど、どうにも気になったのでこれまたテキトーな場所でUターンしてそのお店に行ってみたのだよ。

時刻は6:15ごろ、看板は7:00~になっているけれど、例の黄色いパトライトは回転点灯しているし、店内の照明と共に数人の客らしき姿も見える。開店にはずいぶん早いけれど、やってるみたいだからまあ入ってみるか…てなところです。

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白いビニールレザー張りのソファの四人掛けテーブルが9つある。白い壁、大きな窓、一枚の油彩画のほかはヨケーなものの何もない店内…ちょっとムカシの小ジャレた喫茶店ですな。
そうですよ、ボクはコーヒーが飲みたくて喫茶店を探していたんだけど、いちおーメニューを…と思い探したけれど無いのですね。どのテーブルにも置いてないばかりか壁にも張ってないし黒板みたいなものもない…うっわ~参ったなあ。
ま、いっか~、コーヒーくらいあるでしょ…とヒヤタンとオシボリを持ってきてくれた女性に「ホットコーヒーを」とお願いしたのですよ。モーニングは7:00からみたいだし朝めしのあとなので単品コーヒーでちょうどいいや、てな具合ですな。

すぐにカップに注がれたコーヒーが運ばれてきました。あぁ、美味しいコーヒーじゃありませんか。このコクと香りはネルドリップかな、それとも…と考えているとトーストと茹で玉子が乗った皿が運ばれてきたではありませんか!

SIGMA  A013 2.8/30 DN  @ SONY NEX-7

えぇっ!ウソでしょ?モーニングは七時からじゃなかったの?それにボク、朝めし喰ったばかりだしさ。そう思いつつ、出されたものは何でも喰ってしまう本来の性が何食わぬカオでそれを受け取らせるのである。
ひとクチいただく前にやはり本気で美味しいと思ったこのコーヒーを味わい、改めてクチを清める。そしておもむろに厚切1/2トーストをちぎってクチに運んだ。いや~ん、美味いじゃありませんか!いやいやフツーに美味いんですけどね、牛丼系の朝めし喰ったあとでも美味く思えるんです、なんか新鮮な美味さなんです。
トーストの表面にはクロスカットでナイフが入れられています。引っ張ると斜めに千切れてきてカリカリ部分ともちふわ部分がランダムに形成されます。これがいいのだな!美味い美味い美味い!
しかもたっぷりと塗られているのはバター…ではなく「マーガリン」なのよね。これがまたいいカンジなのである。マーガリンなんてさ…とバカにしたもんじゃありませんよ、業務用のマーガリンはひと味もふた味も違うんです。もしかしたら純バターが何%か含まれているかもしれないけれど、その絶妙なバランスがいいんだな。高級品のバターとはまた違った味わいがあって、若干あっさりさっぱりいただけるところが喰い飽きしない理由かもね。とにかくこの山型厚切食パンのトーストにベストマッチどころか天下無双の陣形とみるべきだろうな。

そして添えられた茹でタマゴのカラを剥く作業に入るのだ。テに持つと茹でタマゴは未だ熱々だった。アチチで若干の苛立ちを感じつつも上半身ハダカにすることに成功する。そしてテーブルにセットされている塩(こちらのお店のテーブル上にあるものはこの塩とシュガーとオーダーを書き込むメモ用紙とエンピツの入ったグラスだけ)をパラパラと振りかけてはあんぐりと喰うのだよ。もちろん予定通りの美味しさだけど、茹でたてのタマゴってのもまた違うあじわいがあっていいものですな。

それにしても恐れ入谷の鬼子母神でござんすね、予定外のモーニングサービス、あまりにもシンプル過ぎるその内容…それなのに何でこんなに美味しいと思えるのだろうか。
その理由は後々ゆっくり考えることにして、ボクが座ったテーブル席は”あのTVゲーム機テーブル”だったのですよ!もう死滅しているのかと思ってましたけど、未だ生き残っていたんですねえ。ゲームにはあまり興味は無いだけにインベーダーくらいしか知らないボクは「へぇ~麻雀のゲームもあるんですか」みたいなオドロキも感じましたし、何よりリアルに昭和レトロな調度品で食事をすることに感慨深いものがあったのも事実であります。

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SIGMA  A013 2.8/30 DN  @ SONY NEX-7

あぁ美味かった…ふう~と一息つくと店内を見回すヨユーも出てきた。先ほども書いたけど、本当に余分な装飾類が一切ないインテリアだ。それだけに店内のクリンネスや設えにメがゆくものなのよ。
とてもステキだと思ったのは店舗のハメ殺し大型窓ガラスに貼られたフィルムの柄ね、ボトルやグラス類をサンドブラスト風にイメージしたものが採用されていて、これがまたこのお店のイメージにぴったりなのよ。いい趣味ですよ、誰がこれをチョイスしたのかなあ。

そしてオドロキはもうひとつあったのね。メニューもないしまるっきりブラックボックス的な早朝喫茶飲食だったのですが、お会計をしに席を立ちレジスペースに歩み寄ると、料理研究家栗原はるみさん似のママが笑顔で「¥300です」と。
またまたウソでしょ⁉なのであります。信じられませんね、今どきコーヒー一杯が¥300、しかも抜群のお味でモーニングサービス付きとは!
そんなワケでボクはその日以来こちらのお店をめっちゃ贔屓にしておりまして、自分とお店の休日以外はほぼ100%通っている次第であります。モーニングの基本や原点と云うものを深く深く考えさせられるお店であります。


喫茶 ボンフール
愛知県春日井市高山町3丁目9−3
TEL=0568-33-6770
ACT=6:00-15:00 水曜定休





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菜の花と廃棄物の山

よりによってこんなところで咲かなくたっていいじゃない
世の中、桜桜ってウカレてるけど
オマエみたいな存在だってホントに大事なんだけどな


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SIGMA  A013 2.8/30 DN  @ SONY NEX-7

ニュースでプロ野球選手の鈴木イチロー氏が「国民栄誉賞」を辞退したと知った。これで三度目だ。その理由はご本人しか知る由は無いのだけれど「人生の幕降ろしたときに」とその打診を断る言葉を伝え述べたと聞く。
ムカつく野郎だぜ!何様だと思ってん?ハッキリ言ってこのヒトは大キライだった。もちろんアスリートとしての功績や努力とその結果には素晴らしいものがあるし、同業の人々から尊敬されるべき存在だとは思う。けれどもスキキライは別の話だ。
なんかエラソなんだよねバカのくせして…と今ここで言えるのはあの名将と言われたノムラさんも「素晴らしい選手だとは思うけれど好きではない」と明言したからだ。
これまではイチロー賛歌ばかりで否定発言は出来ないフンイキがマスコミ&世の中にあったけど、やっぱりそーでないヒトもいるもんだ…と勇気づけられた次第。引退会見のあの稚拙なコトバの羅列、このヒトの無学さを露呈した会見だったけど、マスコミは「名言の連発」と称賛した。アホか、オマエらの無学もよく判ったよ。

ボクがイチローを見直す時は来るのだろうか。かつて闘将と言われた星野仙一さんも大キライだったけれど、あるインタビュー番組でその人生と彼自身の発するコトバを聞くに及んで尊敬すべき人物だと思ったし、肝に銘ずべき言葉もいただいた。そしてこれまでのテメーの浅はかさを思い知った。
ジツはノムラさんも好きじゃないプロ野球人のひとりである。グチばかりでクラいところがイヤだけど、やはりその功績には素晴らしいものがあるのも事実だ。真髄を知るチャンスがあれば星野さんと同様にスキになれる人物かも知れない。
けれどもイチロー君は別だと思う。目つきが異常だし、謙虚さを装った尊大フリが気に入らない。ファンの方々ごめんなさい、あくまでも一個人の印象なのでありまして、夫々の思いを否定するものではありません。
ただマスコミ諸君に対しては「特定の一分野で功績を挙げた者が全ての分野でエライとは限らない」と忠告しておきましょうか。タレント諸君も持ち上げお祭りはヤメませんか。

今日は吠えてます、あまりにもハラがたったものですから。