でらうみゃ~でかなわんわ(41)

噂のにゃごやモーニング その23 「 珈琲幸房 B ZERO 」

「一日中モーニング&一日中ケーキ無料」だって⁉


その前に大須でお買い物

稲沢市カンパーニュトーストのモーニングを食したり性海寺さんに参拝となかなかに充実した休日の朝だったけれど、カメラやレンズのメンテナンス用品の補充が必要になって名古屋市の中心部へ向かった。
昔はイナカでも街なかに写真屋さん或いはカメラ屋さんというものがあって、そうした物品を容易にテにすることが出来たのだけれども、今はすっかり消滅してしまった。原因はご存知の通りデバイスやメディアの劇的な変化なのであって、それも時代の流れなんだなあ…と遠い目をするのである。仕方なしに大手の家電量販店か大きな中古カメラ屋さんに出向いては購入するわけのよ。まあフツーなら密林でポチしたほうが早いんですけどね、出張ちうで宿舎暮らしなものですから手っ取り早くゲットできる方向で動くわけですな。

大須の「コメ兵」さん(リユースデパートと自称している)にそうしたコーナーがあると知っていたので、おっしそれなら大須商店街の中にあるあの喫茶店だね!と一石二鳥を狙って行ったわけですね。

ところがその喫茶店、とんだ食わせ物でして。巷の評判では地元の人々が集うレトロなお店であるとか、落ち着いて美味しいコーヒーが飲める店なんてクチコミなのですけれど、実態はとんでもねー商売してまして、もーハラが立って代金を投げつけて帰りたくなりましたよ。
ドアを開けると「うわっ、狭っ…」はどうにもならないことです。満席だったので諦めて出ようかと思ったら店主らしきババアおねーさんが相席を勧めてくれて、水商売っぽいこれまたババアおねーさんと同席することになったのも、まあヨシとしなければならないでしょう。

しかしテーブルには先客の残したタバコ吸い殻の灰皿がそのまま放置されていたり、メの前の水商売ヲンナはコドモも来店客の中に何人かいるのにタバコぶかぶか吸い散らしてるし…まあこれもガマン出来ないこともないか。

けれども許せなかったのは注文した『バターコーヒー』ってやつがクッソ不味かったこと。楽しみにしていたんだけどなぁ、まるで前日の落とし残しコーヒーを温め直して、そこにマーガリンを入れました~みたいな味なのですね、いや~こんな不味いコーヒーは生まれて初めてだ。自販機の缶コーヒーのほうがはるかにマシってもんさ。これで¥450?うそでしょ?
もうひとつ決定テキに不快に思ったのは、他の客にモーニングのトーストが運ばれてゆくのに、いつまで待ってもボクのところに来ないので「未だですか」と問えば「モーニングは¥370のコーヒーにしかついていない」とババアおねーさんが答えるわけよ、えぇ~っ?ソレはないでしょ…コッチのほうが高価な飲み物なんですから。そーゆーお店の決まりならそれはそれで従うしかないけれど、なんか納得できない…ってか理不尽だな。メニューボードに書いとけよ!とも思う。
因みにモーニングサービスはトーストだけらしいけれど、常連らしきヒトには茹でタマゴもプラス提供しておられましてね、こうしたいい加減な行為をする店は早く消滅して欲しいと思うのはボクだけですかねえ。

いつもはそのお店のいいところを一つでも二つでも見つけてはご紹介させていただいていますけれど、今回は0点。従って店名や住所などの記載はしません。フォトでバレバレですけどね、あっはっは~だ。




キブン転換に神社参り

あ~めっちゃキブンわる~。厄落としに神社にお参りでもして帰ろうか…と近くの「北野神社」に向かった。
ホントに街なかにある小さな神社です。しかし最も有名かつナゴヤの筆頭名所である「大須観音」は、元来この小さな神社が本体であったことは驚異テキな事実なのであります。

同じ神社でもこちらは天満宮、つまり菅原道真公を祀る神社ですな。
創建が鎌倉時代という歴史があるのに、なんだかちょっとフツーすぎる感じもします。ナゴヤ三大天神(上野天満宮山田天満宮・桜天神社)に名を連ねることもない。しかも後醍醐天皇が勅願した神社でなおかつ大須観音の本体という、申し分のない由緒があるのにその地位や知名度も低いのね。
何か政治的な流れでこうなってしまったのか、寺社のトーシーローであるエロおやぢではその顛末には思いも及ばないことだし知る由もない。ただ常駐神主さまはおらず無人とはいえどちら様かがキッチリと管理されているようでありまして、荒れた感じがしないのが救いなのであります。

折しも境内のお稲荷さんの桜は満開。ナゼか何人かのチャイナ(いや台湾からのインバウンドかも)が観光で訪れていて、みなセルカ棒で記念写真を撮っているのでありました。

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MINOLTA  M-ROKKOR 2/40  @ SONY α7

北野神社
愛知県名古屋市中区大須2丁目12-21




ついでと言ってはナニなのですが

北野神社のすぐ近くに「大光院」というこれまた結構な由緒を持つお寺がありまして、ついでと言ってはナニなのですが行ってみることにしました。

天気が非常に不安定でお日様は雲の中に入ったり出たり…写真を撮るほうはもういろいろ条件が変わるのでタイヘンなんですよ。だから仕上がりも同じ場所で撮影したものなのに色調が青っぽかったりメリハリのないフラットな感じになってしまったりして、もうアトからの編集がメンドっちいったらありゃしない。
まあそんなグチはどーでもよくって、このお寺ですねぇ前述したとおり創建は慶長八年(1607年)、その後清須城から名古屋城へ権力の引っ越し(清洲越し)に伴って現在の大須へ移転したとされている。
その後、山号が替わるなどすったもんだがあったものの、江戸時代はこの場所に旅籠が多く集まって通称「北野新地」の守護神として栄えることになったらしい。旅役者のための宿といえば遊郭ですよね、当然遊女さんたちも多くおられたわけでとても賑わいがあったそうです。
そんな大光院さんも名古屋大空襲で焼失、戦後の復興事業で昭和30年代から40年代にかけて本堂や山門が再建されたそうです。近代の建築なので鉄筋コンクリート製ですが、やはり歴史の風情は引き継がれているものなのですな。

八分咲きくらいになった桜の樹の下で、近所のショップのおねーちゃんたちがパフェみたいなカップをテにしてフォト撮影に勤しんでおられました。きゃっきゃきゃっきゃとナニがそんなに可笑しいんだい?ってくらい嬉しそうにはしゃぐ姿は微笑ましいものですね…おぢさん目線ですけれど。

MINOLTA  M-ROKKOR 2/40  @ SONY α7


やはり街なか寺院で周辺の様子は雑多なものがありますが、境内は粛々とした風情です。

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MINOLTA  M-ROKKOR 2/40  @ SONY α7


あぁ、ヒドい喫茶店にヤラれてしまって寺社巡りかい…まあソレも神様ホトケさまのお導きってことで。で、ハラへりましたね~そろそろ本日のモクテキ第二弾”喫茶めし”ジッコーに移りましょうか。


興國山 大光院 (赤門明王殿)
愛知県名古屋市中区大須二丁目7番25号
TEL= 052-231-5413




喫茶めし@「 珈琲幸房 B ZERO 」

このお店も宿舎から小牧・春日井方面に向かう途中にある。と云ってもクルマで5~10分程度で着いてしまう近距離なんですけどね、開店が朝の8時なので平日の利用は不可、こうして休日のランチにおじゃまするしかないのです。

日曜日のちょうど正午ごろ到着、ドアを開けると既に満席だった。スゴい人気店ですな。今更他のお店に移動するのもナニなのでウェイティングすることにしました、待ち客はボクだけで他に居なかったってのもありますし。
で椅子に座ってナニゲに壁の案内を見ると、なんとそこには「一日中モーニング & 一日中ケーキ無料」の張り紙が!うっわ~、マジっすか⁉しかも四種類あるモーニングサービスはどれも魅力的だし、うちひとつは玉子かけゴハン&茶わん蒸しのセットもあるじゃないのよ!…ってことはボクにも今それを注文する機会が与えられているってことなんですけどね、なんかこんな昼どきになってモーニングってのもナニだよなあ~なのであって、やっぱり当初のモクテキ通りランチ喫茶めしで押すことにしようぜ。

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それにしてもハンパない混み方ですよ、ご近所さんシルバー集団から近隣地区からの家族連れ、若いカップルやらママ友グループまで、かな~り賑やかな店内です。フォト右奥にはもうひとつルームがありまして、当然そちらも満席です。

近年流行のオムライス系が主体のようではありましたけれど、ボクはお店のスペシャルメニューである鉄板パスタ、そのひとつである『ZEROオリジナルパスタ(ゼロパス)』なるお料理をお願いすることにしました。前菜・パスタ・好みのドリンク・好きなケーキがセットになっていて¥1000というお値段です(単品¥800での注文も可)。

混んでいるのにあまり待たずに前菜が運ばれてきました。
サラダと茶わん蒸しのプレートです。なんかいい感じですよね、前菜つきのランチって特別感があります。サラダはシャッキリ冷たくて、茶わん蒸しはヤケドしそーなくらいアチチ…当たり前って云えば当たり前なんですけど、凡そこのテのお店は作り置きしたものが多くて、なかなかこうして状態よく提供してくれるお店はないものです。
茶わん蒸しのはんなりとした味わい深さ、生ヤサイの旨味が生きたサラダを楽しんでいるとオリジナル鉄板パスタが運ばれてきました。あれ?タバスコないの?ま、いっか~、オリジナルですからね、このままで完成形ってことなんでしょう。

MINOLTA  M-ROKKOR 2/40  @ SONY α7

熱々です。ハフハフです。めちゃ美味いです。
お味は鉄板ナポリタンの進化形とでも言いますか、ナポリソースにデミグラス系ミートソースを加えた感じ、そこにナゴヤ的お約束の「赤ウインナー」とタマネギ&ピーマン&マッシュ缶…ナカミはナポリタンに準拠してますね。でもそこにとろ~りチーズがたっぷりってところがオリジナルたる所以でしょう。

メニューブックには「クセになる」って添え書きしてありましたけど、ウソじゃありません。
今このフォトを見ていてもまた喰いたくなってます。コレってキライなヒトはいないんじゃないですか?本当に美味しい。ぜひあのひとにも食べさせてあげたい。
口内のヤケド負傷に最大限の注意を払ったせいか無事に食し終えました。満足です。そしてあとはデザートが運ばれてくるのを待つだけです。

ケーキは何種類かの中からチョイスできるようになっていまして、やはりタルト類が人気のようで選択肢も多かったわけですが、ボクはどっちかというとそちら系よりもクラシカルなケーキがスキでしてね、運のよいことに『フォンダン・ショコラ』もあったわけです。もちろんソレですよ、いや~久しぶりですねぇケーキなんてさ。
自家焙煎のコーヒーと共にそのケーキが運ばれてきました。コーヒーカップとソーサーをテーブルに置こうとしたおにいさんは、そこにボクのカメラが置いてあることに気づき、少し離れたテーブル上の位置に置く旨を伝えてきました。
素晴らしい心遣いですね~なかなかそうしたことまで気づく店員さんていないもんですよ、ましてやこんな忙しくて客層もバラエティーに富んだお店での話ですから。社交辞令かも知れませんがカメラとレンズをホメてくれたのも正直うれしいキモチです、まさかこーゆーお店でその話題になるとは思いませんでしたからヨケーにね。

さてさて肝心の『フォンダンショコラ』です。サスガにちょっと小ぶりではありますが、お味は上等なものです。こんな美味しいケーキがドリンク注文で無料で付いてくるのってホントなんですか?信じられないサービス精神…って精神だけじゃなくて実行力ですよね、素晴らしい。

お会計をお願いしようと伝票をテにすると、なんとそこには手書きの文字が!って文字は手書きに決まってるんだけど(最近はPOSシステムのお店が多いので機械印字発行された会計票も多いから)汎用の会計伝票ではなく、何かの紙を切って伝票化したようなものにちょっと笑っちゃったね、いやいやバカにしてるんじゃなくて可愛らしいというか温かみがあるというか…でも大人数の会計票もコレでやってるなんて、ある意味スゴいとも言えるわけでして、なんかビックリです。
いろいろと暗号みたいなものも書いてありますが、レギュラーコーヒーとショコラが「後(あと)」って漢字で書かれているところにまた笑っちゃいました。フツーは喫茶業界用語ですとビフォー・セイム・アフターでそれぞれB・S・Aの記号表記するものですが、ここは血が通った客対応をしている証みたいなものです。

このおにーちゃんは忙しいのにほぼ独りでホール担当をこなしていまして、しかも親切・丁寧、笑顔も絶やしてません。事務的な接客が多い近年の飲食ギョーカイですがお若いのによくデキたオトコだなあ…と感心しました。午前中に行った例の喫茶店とは大違いです。お客さんはただ安いとかお得だといったことだけで来店するわけではないのですね、きっとこちらのお店の繁盛理由はこのおにーちゃんの接客クオリティーも関連していると思いますよ、応援したくなります…ってオマエがよけーなことをしなくたって大丈夫ですから、このお店は。


自家焙煎&手作り菓子 珈琲幸房 B ZERO
https://sweetsguide.jp/shop/44382
愛知県あま市丹波中12-2
TEL=080-1587-0714
ACT=8:00-17:00 無休






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