守りか攻めかの『ポークソテー』

ガーリック抜きにする勇気

アスリートとして成功したヒトの話を聞いていると、おしなべて”勝ち負け”にこだわるヒトが多いことに気が付く。まあそうじゃなくっちゃキビシい世界で生き残れないもんね、強い信念と勝つことに対する執念がトップに立てる必須要件なのかな。
ところがごくフツーの社会生活の中でそーゆー精神状態を持ち込む御方もいらっしゃるわけでして、平和共生を旨とする一般人にには甚だ迷惑なことが多いのよ。おい、そーゆー低レベルなアクションはスポーツの世界だけにしておいてくれないか、ヒトを蹴落として相対的優位に立ったとしてもアンタの価値が下がることはあれど決して変わりはしないんだからさ。

さて料理の話をしましょう。
食べるものは勝負するために作るわけではないので攻める必要はないのですけれど、変化が欲しくなって少しイタズラをすることもありますよね、いわゆる”攻め”ってやつです。攻めるってのはスパイスを利かせていつもと違う刺激を演出したりすることや、定番の取り合わせをワザと外し意外なタッグで不意を衝いては新しいヨロコビを誘うことなどです。
逆にそーゆーことをせずに”引き算”をすることもある意味”攻め”になる場合もあるわけでして、いつものお味から肝心要の調味料を抜くことによってある部分を際立たせてみようじゃないのよ!という論理です。伝統的なスパイスや調味料を用いたものが”守り”なら、抜いたほうが”攻め”となるフシギな現象ですが今回はそうしたタクティクスでいってみた『ポークソテー』です。

CANON FD 1.4/50 S.S.C.  SONY α7

上質な国産豚肉がテに入ったことがキッカケでそうしたことをしてみる気になったわけですが、サスガにスパイス&調味料としてのガーリックを抜きにすることには勇気が必要ですね。いつもならソレで上手くまとまってくれるものがないんですから…ゴマカシのドラッグになってる証拠かなあ…真剣に向き合わなければなりません。使用するものはオリーブオイルと塩と黒コショウのみ、ヘタを打つとせっかくの銘柄豚がボケた味になってしまい残念な食事に堕ちてしまいます。

いちおーそのテのスキルは積んでますから失敗はしません。月並みな表現ですがバリッとした表面とふんわりジューシーな肉質を感じ取れる秀逸な料理になりましたよ。へえ~ニクが優良ってのもあるけれど、ガーリック抜きでもここまで美味いんだ!と思いますね、ただこれが攻めなのか守りなのかは判りません。
スターターとしてのビールぐびぐびはルーティンとしてジッコー、加えてこの季節だとキリっと冷やした白ワインがポーク料理によく合いますね、呑み過ぎそうでちょとヤバヤバですが、まあたまには許してもらいましょう。




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ヤマアジサイ


当家の庭のアジサイ開花です
毎年トップを切るのはこのヤマアジサイ
はんなり清楚なカンジがスキですが
いよいよ梅雨の季節が迫ってきましたってインジケータでもありまして


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Nikon Ai-S Micro-NIKKOR 4/105  SONY α7