■ 御殿場の別邸へ
いきなりコップ酒ですか…
「町内会」と云うと都会に住む方々には何か古臭い社会システムのように思えるかもしれないけれど、やはり地方都市では現在もしっかり…しかも活き活きと存在している大切な組織なのよね。
ボクの居住する哀愁のイナカ町も例外ではなく、この土地に引っ越しをしてきた時点からそのサイクルに流入して幾星霜、かつては若くてバリバリだった町内会メンバーもすっかりシルバー世代が中心のものになってしまった。
亡き父上も現役でボクも大学生だったころは町内会のレクリエイションと云えば、朝霧高原にチャーターバスで乗り込み山菜採りなどして楽しんだものだけど、ソレはただの名目行為に過ぎなくてやはりメインは野っ原でジャ～ン！とジッコーするバーベキュー、そしてコレデモカってくらい浴びるように飲る酒酒酒…ってのが恒例の行事だったのね。あ～ホントによく飲み食いしたけれど、ヘベレケになりつつも皆さんシッカリしていて平和な時を過ごしたものでした。
ボクも若かったのでご近所さんのコドモなど相手にずいぶんハシャいだことをしたらしく「今でもウチの子が”あの時は本当に楽しかった”って言うんだよ」なんて聞くと、なんだか嬉しけれどちょっと恥ずかしいようなびみょ～なキブンになるのも事実なのでありますね。その子供たちも今では家庭を持ってすっかりオジサン＆オバサンですよね、そしてボクは…おっと、この先はオフレコにしたいです。
それでも過去のメンバーはそのままスライドして町内会のレクリエーションに参加するのでして、すっかり敬老会みたいなフインイキになっているとお思いでしょ？ところがですねえ、過去に田んぼだった町内会内の土地は宅地造成されて新たなメンバーが加入してくるわけなのですね。実際に町内会の運営もそうしたフレッシュな方々によってなされていることも多くて、本当に感謝しているわけです。ズボラ＆いーかげんなエロおやぢはすっかり影が薄くなっているわけでして、それでも「まあ悪くないねえ」なんてうそぶいてもいるわけですよ。
そんな町内会のレクリエーションは相変わらずチャーターバスで近隣のレジャー施設へ向かうわけですが、やはりと言うべきか出発して間もななく各座席に紙コップとツマミが配られ、日本酒の２Ｌパック（ムカシは一升瓶だったけどねえ）片手に幹事が「どぞどぞ」なんて注いで回るわけです。
マジメに見学しませう
今回のレクはトリプルメインになっておりまして、先ずトップは「秩父宮記念公園」という処に向かうわけです。
秩父宮殿下ってお若い方々はご存知ありませんよね、いや～ボクもハッキリ申し上げますと知りましぇ～ンなのでありますが、要は昭和天皇の弟様です。皇位継承順位はセカンド、今の秋篠宮文仁さまと一緒ですな。
1953年（昭和28年）に薨去されていますのでボクはリアルで拝見することはなかったのでありますが、その後いろいろとそのご功績を知るにあたりちょっとココロに刻まれていた存在でもあります、軽～く一杯飲っちまってますが殿下を偲びマジメに見学しませう。
記念公園はサスガによく整備されておりまして、季節の草木花々が美しく拡がり癒しの空間になっています。そして病のご静養のために滞在しておられた別邸・母屋は現在文化財テキな存在として保護維持されていて、一般の国民もその美しい姿を見学することができるわけですね。
殿下の銅像が庭に鎮座されておりました。
スポーツ好き、とりわけ登山をこよなく愛された殿下らしく銅像は当時の登山スタイルで制作されておりましたが、その向かう先は富士山ってところがニクい演出ですな。
そしていろいろなご趣味を楽しまれていた殿下はこの土地に焼き物窯も開かれました。その名は「三峰窯（みつみねがま）」、富士・愛鷹・箱根の三山に因んで殿下が命名されたものなのだそうです。
ボクはそうした歴史はもちろんですがその姿とでも言いますか、一見ランダムなようでいてジツは整った美しさののあるその窯の姿にとても興味を持った次第であります。いろいろな釉薬が付着した煉瓦で蓋をされた窯、これだけでもアートじゃないか。
いい公園でした。桜の季節は特に美しいようですが、年間を通じて通えばより素晴らしいその姿に出会えるのでは…と今更ながらナゴヤ生活の不便さを思い知るわけなのでもあります。
◆ 秩父宮記念公園
http://www.chichibunomiya.jp/
静岡県御殿場市東田中1507-7
TEL=0550-82-5110
ACT=9:00-16:00 毎月第三月曜日定休（祝日の場合は開園し翌日休）
（開園時間及び臨時休園日等は季節変動があるのでその都度ご確認願います）
■ 昼食はバイキング
ビールが飲み放題だから「麦畑」
秩父宮記念公園をたっぷり堪能したアトはお待ちかねの昼食、この日のセカンドステージです。しかも今回は食べ放題+飲み放題のスタイルが楽しめる御殿場の有名スポットでのランチタイムなのよね。
ムカシは女性陣はお酒を嗜まれない方も多く（いやホントは楽しみたかったのかも知れないけれど）飲食代金のアルコール分については自己負担という慣わしだったけれど、今は子連れの若いママも昼間っからぐび～っと飲るのがフツーになったらしく参加者全員がフリーフード・フリードリンクの申し込みになっていたことが新鮮なオドロキなのであったのよ。
それにしてもこちらのバイキングのクオリティーはなかなかのもので、お値段を考えるとかな～りお値打ちなもののように感じる。
もちろんビールは蔵出し直結が飲み放題、ヴァイツェン・ピルスナー・ボック・シュヴァルツ・御殿場コシヒカリラガーと種類も豊富で飲み飽きしない…てかオールで飲み比べがけっこー忙しい。いやいや思う存分楽しませていただきました、平素はこーゆーマネは出来ないもんね。
それにしてもレストランの名称が「麦畑」って平凡過ぎない？って思ってましたけれど、帰宅してから「あっそうか～、ビールだから麦ねえ…で、飲み放題だから麦畑かい…」と気付いた次第でして、やっぱりボクはボンクラですねぇと改めて思い知るわけなのであります。
食後はプラプラと「御殿場高原 時之栖」の中庭を歩いてみたりもするわけです。ワイナリーや昭和レトロな屋台村とかグループトップの米久さんらしく畜肉製品のショップなどが立ち並んでおりまして、その中に「御殿場高原スイーツ工房」（たぶんそんなナマエだったと思う）さんなるものを見つけ、ちょっと入ってみる気になったのね。
冷蔵ショウケースには美味しそうなケーキなどズラリ…若干お値段は高めな設定がなされているけれど、ぼくはその中の『ベリーベリーチーズケーキ』というものにギュッとハートを掴まれましてね、気が付けば冷蔵保存バッグと共に注文していたわけです。
もちろん帰宅してから紅茶なんぞを相棒にいただいてみるわけです。あぁ美味しい！楽しくて充実していたその日を振り返りながらね。
◆ 御殿場高原 時之栖（ときのすみか）
http://www.tokinosumika.com/
静岡県御殿場市神山719番地
TEL=0550-87-3700
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