でらうみゃ~でかなわんわ(67)

噂のにゃごやモーニング その42 「 喫茶 真珠貝

メニュータワーのあるお店

このお店もメニューブックと云うものがない。
その代わりに各テーブルには三角柱のタワーが(と言っても高さ20㎝程度の小さなものだけど)あって、クルクル回すとお店のメニューを全て把握できるシクミになっているのだな。

MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

ヨーロッパ各国都市の公園などにはこのタワーがいくつも設置してあって、たいていは四角柱なんだけど三角形や六角形もある。近隣のライブハウスの公演案内であったり、美術展の予定表や映画の上映案内、はてまた各種イベントや集会の告知、政治的メッセージなど本当に多岐に亘ってのポスターや文章が貼り付けられているのです。中には実物の商品をディスプレイしてあるお店なんぞもあったりして、それを見ているだけで楽しいのですよ。

こちらのお店の場合は飲み物・デザート・軽食という三つのカテゴリで三角形、クルクルしながら「さ~てドレにしようかな」なんてカンジかな。こうしたものをメにする機会もないので非常に珍しく思います。
記憶の片隅にあるような無いような…なんとな~く懐かしい感じがするので、きっと幼いころの記憶として脳細胞に刻まれるかどうかの際どい時期なんでしょうね…ってことはもう半世紀以上前の文化ってことになります。チャチなタワーですが見事な年季が入っていて面白いじゃありませんか。まあ手垢やタバコのヤニにまみれていて清潔感というものには程遠い状態なので、中には「触りたくない…」ってヒトもいるかも知れませんねえ。
ボクですか?ん~なもん怖がってちゃ世の中渡っていけね~ぜ!です。

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さて「喫茶 真珠貝」さんの店内です。そのナマエからもっとトロピカルなイメージを持っておりましたけれど、いくつかのビーチパラソルがあることを除き”やはり”なイニシエ系、ビニールレザーのソファ4人がけテーブル席や金魚鉢を逆さにしたようなペンダント照明など昭和レトロなお店なのでありました。

MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

会計レジの上部に営業時間の案内とモーニングサービスの時間帯と内容が書かれたボードが吊り下げてあります。それによりますとサービスは玉子だけとなっておりますが、実際にはちゃんとトーストも出してくれました。

最初コーヒーと共に持ってきてくれたのは茹で玉子と豆菓子の小袋だったので「ふ~ん、やっぱりこーゆーシンプルなサービスのお店もあるもんなんだなあ」と思い、まあソレはソレで珍しいのでフォトなんぞ撮っておりましたら、なんと角食パン6枚切くらいの厚みのトーストが提供されまして、逆に驚いた次第であります。ありゃ~、ちゃんとトーストがつくじゃん。
お味の方はコーヒーもトーストも結構なものでした、何の問題もありません。雨の休日にこうしたレトロな喫茶店でゆったり朝の時間を過ごすにはいい感じかと思います。お客さんは少な目なので店内は静かですし(声高な会話で周囲を圧迫するシルバー集団がいないってこと)駐車場も広いので利用しやすいお店かな。

それよりテーブルに置いて行った会計伝票の文字が黒マジックで書かれていたことがボクにとっては衝撃テキでありました…ってか笑えますねえ、こーゆーのは初めてです。なかなかに骨太なものを感じます。

ただお店の外観はかな~り危うい状況ですね、各所外壁はハガレ落ちてポリカーボネイト波板で補修されているし、下地の木組がムキ出しになっている箇所もあって、初めて来店したヒトは大丈夫かいな…と思うに違いありません。欧州の中央を流れるライン川沿いに建つ古城をモチーフにしたような塔がこのお店のキャッチなのでしょうけれどソレも外壁が崩れ落ち、かつて「真珠貝」と書かれていた文字もそのほとんどが消え去っているのです。残念です。
帰宅してからこの外観のフォトをしみじみ眺めておりましたら、なんと入口の横にはハメコミ型のサンプルショウケースもあったんですねえ、全く気付かずにおりました。きっとそのナカミもレトロ感めいっぱいだったのでしょうねえ、痛い見落としでやんす。これも残念なことでした。


喫茶 真珠貝
愛知県愛西市町方町十二城 51-2
TEL=0567-26-5367
ACT=6:00-18:00 第2&第4水曜定休




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五月の庭風景

マロウ


濃いグリーンの葉に濃い紫色の花がキョーレツなコントラストですねえ
このまんまTシャツの柄にしてもいいかな~と思います


FUJI PHOTO FILM FUJINON 1.8/55  SONY α7