■ 噂のにゃごやモーニング その44 「 カフェテラス 四季 」
テラスで『あんクロワッサン』
お会計をするときに「先ほどお写真を撮られておられましたが、あと数日で庭師さんが入ってお手入れをしていただく予定なんですよ。今は端境期なので乱れておりましてね、ちょっと恥ずかしい状態でして…」といった意味のお言葉をかけて下さったのは美しく上品なオーナーマダムだった。
こんな下品なエロおやぢに声掛けしてくれるくらいそのテラスに対して熱意をお持ちなのでしょう、お店のナマエに「テラス」を冠しているわけですし、その方のセンスといいますか、美意識が並みのものではないことがよく判ります。
そして店内もゆとりのあるスペーシングがなされていて、まるでリゾートホテルの離れのような印象を持ってしまいます。静かな空間だしインテリアのカラーコーディネイトも行き届いているし申し分がない。ボクはイニシエ系の喫茶店が大好きだけれども、日常から乖離したこうした時間を過ごすことも頗る大切にしているので貴重な存在なのではないか…と考えているのね。
入口から左右に客席が設けられているけれど、ボクが着席したのは広いカウンターの真ん前で、ご自慢のテラスを望む通路のような場所に設置されたテーブルだった。入って左は多分大きな広間で右が一般のボックス席かな、何度も通えばその辺りを確認することも出来るのでしょうけれど、とにかくこの通路にあるような四人掛けテーブルは気に入った。
カメリエーレはとても落ち着いたおねえちゃんで清楚な印象、物腰が柔和で育ちの良さがよく判る（気がする）。メニューの説明も丁寧で、ボクはそのキレイなおねえちゃんといつまでも話をしていたかったのだけれど、シツコい中高年は嫌われるので敢えて無関心風に装ってムリするのよね、ちょっと悔しいけどさ。
さて本来のモクテキであるコーヒーを注文しましょうか。そしていくら品位の高いお店でもナゴヤではモーニングサービスが提供されます。やはり何種類かの中から選択できましたけれど、ボクは初めてメにした『あんクロワッサン』なるもののセットでお願いした次第です。
へえ～、コーヒーの他にはこの『あんクロワッサン』の皿とスフレ容器のポテトサラダだけですか。こんな書き方をしてしまいましたが、何の不満もありません。それにフォトでは解りづらいかも知れませんがこの『あんクロワッサン』はけっこー大きいのですよ。
ムカシはこうしたパンに対してはいきなりガブッとかぶりついたものだけど、今ではそうした行為がなんだかボクの人生や人間性及び性格経験能力感性品格教養みたいなものがバレバレになってしまいそうな気がして、そっと封印しているのですよ。つまり手でちぎってはひとクチサイズにして小口でもぐもぐ…みたいなカンジに路線変更しているわけですな。けっこームリしてまして、ホントはバックリいきたいところなんですけれど、まあ慣れました…というかお家じゃこんなことしなくたっていいじゃん！みたいなキモチはいつまで経っても消えませんけどね。
そんなハナシはどっちでもいいことですけれど、いや～この『あんクロワッサン』ですね、めちゃ美味いですね、ぷちサクみたいな食感もエクセレントですしね、小豆あんとクロワッサンのバターとのマッチングはスープリームだしね、ハマりそーな予感もしますしね、ぷちぷちケシの実がまたいいアクセントなのであります。
ケシの実ってのはよく「あんパン」などにトッピングされていますけれど、大丈夫なんですかね？ だってケシってあの白い粉クスリの原料でしょ…ポピーなんて呼んじゃうとなんだか可愛い印象だけど、ジツはマルボーとかＭフィアさんたちの重要な収入源なのでありまして、溺れた方々の悲惨な末路を考えると…ってさ、こうした食品用の実は全く問題がないようになっているそうですよ。
「あんパん」や「あんクロワッサン」喰ってラリっちゃいました…みたいなことはカンペキにない、有り得ないそうです、そりゃそうだよな。おバカな想像はサッサと切り上げて、マジメな脳ミソに切り替えましょうね。
まるで美術館のように美しいお店でした。
オーナーマダムは「場所が解り難かったでしょ…」と仰って下さいましたけれど、今はカーナビゲーションって云う便利なデバイスがありますからね、そうナーバスにならなくても殆どピンポイントに到達出来るってもんです。
そして肝心のコーヒーの美味しさ、それに付随するパンのお味…ほとんどパーフェクトでした。満足です、また行きたいです。
◆ Fresh Bread and Cafe Restaurant 「 Cafe terrace 四季 」
愛知県稲沢市平和町下起中 123
TEL=0567-46-0200
ACT=8:00-17:00 火曜定休
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