■ 疲れたカラダと胃袋に
騒々しかったセミの鳴き声もいつの間にか消え、朝晩は秋の虫の音が寂し気に聞こえてきます。そして庭のあちらこちらに未だ残っているセミの抜け殻など見ると「もののあはれ」を感ずるわけです。
あぁ、夏は行ってしまったなあ…あれほど忌み嫌いイヤだった暑い夏も、こうして秋の風をカラダが吸収する時節になると、なんだか遠くを見るような…少し淋しいようなキブンになるのは不思議なものですね。でもよかった、ベタベタのアセダラから解放されすっきりサラサラ快適な秋、待ち焦がれていましたよ、この季節。
さてキブンはそんな風にリフレッシュし始めましたけれど、カラダは未だに夏のままです。慢性テキな疲労とでもいいますか、倦怠感に満ちた日常なのでありまして、その原因はやはり残暑の高温下での激しい肉体労働とか、その反動なのか帰宅してからいただく例のサイコードリンクね、こいつをキンキンに冷やしたジョッキでグビグビぷは~っ!と飲る行為、しかも無節操に繰り返されるその瞬間テキ快楽享受が胃袋を痛めつけていたことにもよるのではないか、と考えるわけなのです。
そんなわけで、ちょっと優しいお料理でその回復に努めることにしました。
鶏の腿肉を山椒などを利かせたタレに漬け込み、コンベクションオーブンで焼きあげたひと品です。バリッと芳ばしく仕上げるのがポイントですね、高温でイッキってのが基本です。
添え野菜は新ジャガの蒸したものや当家の菜園で採れたトマトと青紫蘇。栄養はバランスよく摂取できるでしょうし、やはり自家菜園のヤサイたちの優しいお味が胃袋を和ませているにちがいありません、あぁしみじみと美味しいなあ…と思う次第であります。
お酒は常温の日本酒。いい感じでやんす。次回はもう少し秋らしい料理にしてみようかな。