正統派の進化形

中華そば「呵呵(かか)」

コンサバ系のラーメンが好きだ、というフレーズはこの駄文日記の読者諸氏なら「もう聞き飽きた」(「見飽きた」か…)でしょうけれど、いくら好きなヲンナであっても毎晩抱いてりゃ飽きるってもんで…違う!例えが下品だよ、いくら好きな料理であってもずっと同じじゃやっぱりねぇってことです、どうにも浮気の虫が疼き出すのであります。

そんな折に宿舎からほど近い場所に「呵呵(かか)」というフシギなナマエのラーメン屋さんがあることを知りました。そのイメージからして近ごろの若者にウケるトレンド追及型ラーメン屋さんかなあ…なんて思いましてね、まあたまにはコンサバ系じゃなくたっていいじゃん、話のタネにってもの悪くないと思えるしさ。

中華そば呵呵の店内_191006 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

開店直後なのに危なく満席ウェイティングに巻き込まれるところでした。本来はお一人様用のはずのカウンターは一杯で、奥の六人席みたいな場所に案内されましてね、なんだか恐縮至極なのであります。
それにしても店舗の外装がプレハブっぽいのはよくある話なのですけれど、このインテリアったらもう!凡そラーメン屋さんらしくないったらありゃしない。呆れるくらいスッキリスカスカみたいな感じでありまして、よくあるチェーンのカツ丼屋さんだってもう少しインフォメーション・ポスターなんぞが貼ってあるってもんです。
あぁベツにこれが悪いってハナシじゃありません、ただボクの既成概念からあまりにもかけ離れていたものですから。

「呵呵」のテーブル調味料群

テーブルには様々な香辛料や調味料が用意されていました。ハーブオイル、フライドエシャロット、ザーサイ、定番のコショウや一味唐辛子、酢…といったものたちがスタンバイしています。
傍らに置いてあるクリアケースにはその使い方や注意点などが細かく記載されていて、とにかく変化球が好みっていう客にも配慮されたセッティングですね。まあボク的には「ここまでしなくても」とは思いますけれど、ヒトはそれぞれの愉しみ方ってものがあるわけでして、時代遅れの中年オトコがクチを挟むべき問題ではないでしょう。

さて、注文した一番スタンダードな「醤油ラーメン」が提供されました。スダチは¥50のオプションです。

「呵呵」の中華そば・醤油   MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

浮き脂は若干多めですが、澄んだスープが魚介&鶏ガラのクリアなお味で醤油の風味もジャストチューンです。いいねえ、美味いじゃないか。
ドンブリの直径に近い長さのバラ肉チャーシューは煮豚系のふわとろタイプ、この点はトレンドをフォロウしたものみたいだけど、茹でホウレン草とネギのみじん切りは正統派の流れを汲むスタイルで、なんともハイブリッドな様相を呈している。
その最たるものはメンマではなく細切りタケノコの味付けを添えてあることですね、これはなかなかにヤルじゃんオマエ!って感じです。

トータルなバランスはかなりハイグレードな伝統ラーメンに近いものですが、そこをちょっとだけ解釈を変えた方程式で解を求めているところが面白い。いわば「正統派の進化形」とも言えるわけですね。美味いですよ、またいただきに伺ってもいいと思います。
そうそう、終盤にリリーフ投入したスダチですね、こいつがフォアボールはひとつ出したけどアトはスッキリスカッと締めてくれましたって感じでして、いいお勉強をさせていただきました。

中華そば 呵呵(かか)
愛知県津島市神尾町西之割 25-1
TEL=090-4211-3978
ACT=土日 11:30-14:00
平日 11:30-14:00 / 18:00-21:30 月木定休


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半分、赤い。


やや西に傾いた陽光が宿舎の壁に植え込みの陰を落とす
あぁ、もう夏じゃないんだよね…って実感する衰退しかけた光のエネルギー

Hagibis は東日本にかなりなダメージを与えて去って行ったけど
ゴヤにはやや多めの降雨と翌日の快晴を残した
気温もぐ~んと下降して樹木は衣替えに忙しい
植え込みの木の葉も「半分、赤い。」


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半分、赤い。   Ernst Leitz Elmar 3.5/50  SONY α7