スモークサーモンのパスタ

敢えてクリーム仕立てにしない選択

寒い季節ともなれば温かなクリーム料理のテレビCMをよくメにするようになります。国内メーカーさんのものですと北海道をイメージした商品とそのCMっていうパターンも多くて、当然かの地の名産である鮭やホタテが美味そうにエントリーされるわけです。
そんなCMに触発されたわけではありませんが、昨日の駄文日記にも登場したトナリ町のスーパー「しずてつストア」さんはいつも質の良い品揃えで期待を裏切ることがないのでありまして、その日もスモークサーモンのスライスがエロおやぢのハートにググッと迫ってきたのですよ。
おおっ、いいねいいね!「しずてつストア」さんのオリジナル商品かい、やや厚めのスライスだから例の料理にはもってこいだよなあ…と都合のいいスモークサーモンが見つかったらジッコーしようと前々から思っていたパスタ料理にいよいよ取り掛かることができるじゃないか。

スモークサーモンのパスタ   OLYMPUS OM-SYSTEM G.ZUIKO AUTO-S 1.4/50  SONY α7

使った食材はスパゲッティーニの乾麺・スモークサーモン・オニオン・ガーリック・レモン・パセリ・分葱・塩…これだけです。アッシェしたガーリックとパセリのコンカッセを加熱してオイルに香りを移し、そこに茹で上げパスタとスモークサーモンの半量を加えタタッと和えたら皿に盛りつけ、オニオン・分葱と残りのサーモンそしてレモンを添えて出来上がり。頗るカンタンな料理でやんす、そして信じられないくらい美味いのであります。
確かにサーモンはクリーム料理によく合いますけれども、敢えてその選択をしないことによってスモークサーモンの旨味や香りが際立つひと皿が出来上がるわけでして、昼間っから冷えた白ワインやスパークリングワインをいただきたくなる衝動に引きずり込まれるところが唯一残念なところなのです。
飲んじまえばいいじゃん…ってねえ、午後は午後でいろいろとヨテーもありますから。


クリック↓↓↓で応援をお願いします






LOMO SMENA-8M で撮る庭風景

1950年代からソ連が崩壊する90年台初頭まで生産されていたソ連製カメラ「LOMO SMENA-8M」、そのカメラについているレンズの T-43 で撮影してみました。カメラを分解してレンズを外しても、そのままでは現代のデジタルカメラには取り付け出来ませんのでテメーでライカMマウントというものをフィットさせる改造を行うわけですね。けっこーメンドな作業ですが、元々がチープな造りのレンズ鏡胴なので難易度は低い方かと思います。

f:id:artfoods:20191216044250j:plain
サツキの植え込みに落ちた紅葉   LOMO (SMENA-8M) T-43 4/40 SONY α7

SMENA-8M というカメラはピントは目測、露出もお天気指標、フィルム送りはカリカリ歯車回し、シャッターチャージは独立でその都度…という極めて原始的なカメラなのでありまして、我々がオートフォーカスの全自動カメラをちゃらちゃら使っていた時代にソ連の人々はこーゆー機器で写真を撮っていたのか…と思うと如何に我々が恵まれた環境であったのかが解ると思います。
因みに SMENA ってロシア語で若者って意味らしいです、つまりヤング向けの低価格カメラなのでありまして、ソレナリにたくさん製造されたので現在でも(もちろん中古しかありませんが)入手は容易です。ニッポンでは「スメハチ」の愛称でマニアに親しまれており、ボクは¥2500くらいでヤフオクゲットしました。

楓の紅葉と木漏れ陽   LOMO (SMENA-8M) T-43 4/40 SONY α7

しかし驚くべきはその写りのクオリティーです。最新設計のレンズのような緻密で鮮明な描写はありませんが、先鋭なピント合焦点が存在するのにアウトフォーカス部のゆるふわな像、ガクッと落ちる周辺部の光量、逆光ともなれば見事なレインボウやフレアが発生し、夢に見るような歪んだバブルに埋め尽くされる…なかなか他に代え難い個性の持ち主なのですよ。
ただフツーの状況で撮影すればフツーに写りますし(とはいってもなんか絵になる映像ですが)、軽いのでデジタルカメラにつけっ放しにしておいてもいいかな…なんて思ってもみたりしてます。
LOMOとは正式に言いますと「レニングラード光学器械合同」の略称なのでありまして、こんなレンズの製造元であったにもかかわらず現在はロシアにおける最先端技術で軍事用の光学機器などを開発製造するメーカーさんなのですな。

http://www.lomo.ru/