■ だし粉と目玉焼
ランチは『富士宮やきそば』
某事情で平日のなんでもない日にシゴトがお休みとなりました。まあちょうどよかったかなあ、疲れも溜っていたしいろいろイヤ気がさしていたから。
野暮用を済ませたりパソコン周辺機器の点検やら設定、シゴト機材のメンテナンス、キャプチャー君にシャワーしたりギターの弦交換…けっこー忙しいものですが、機材メンテを除きキブン転換も兼ねていて悪くはありません。そんな休日のランチはチャチャっと作ってパパっと喰えるものがいいのです。
そーゆーこともあろうかと『富士宮やきそば』の麺を購入してありました。豚肉はそのまま使えるコマ肉なのであとはキャベツを刻むだけ、準備に要する時間は10分もあれば充分でしょう。
『富士宮やきそば』の定義はいくつかありますけれど、そのひとつに " キャベツは細切りにする " というものがあります。フツーは焼そばと云えばザク切キャベツなんですけどね、この哀愁のイナカ町ではムカシからそーゆー作り方をしていたようです。火の通りも早いしソースとの絡みも上々、なにより麺に馴染んで食べやすいってのが嬉しいわけでして、ボクとしてはそこら辺にう~んと拘りたいわけです。
よくヨソの土地を旅した時に『富士宮やきそば』の屋台なんぞに出くわすこともありますが、お味や麺の質を云々する前にキャベツの切り方ひとつで「あ、この店ってダメね。インチキ。」とハンコを押してしまうこともあります。
さてとっても美味しい『富士宮やきそば』です。たっぷりのだし粉は調理過程でも加えますが、やはりフィニッシュのトッピングには欠かせないものでありまして、これがないとハナシは完結しないのであります。
で、目玉焼は定義に含まれませんが、あればちょっとリッチな気分になりますね。くれぐれも半熟の黄身を麺に絡めて食す…なんて野暮な行為は慎んでくださいまし。せっかくソースとだし粉とキャベツが織りなす風味が富士宮やきそば麺に絶大なチカラをもたらしているのですから、そこをタマゴのベールに包んではいけません。ひと皿たいらげる途中、或いは最後までとっておいて黄身にやや火が入りかけてねっとりうっふ~んな状態になったところをバックリ!ってのが正しい食し方なのであります。