■ 肉豆腐
元は「肉じゃが」
新ジャガ登場につられて「肉じゃが」を作って食したのは数日前のこと。まあ全量イッキに食べられるとは限りませんしね、予想通り若干量が残ってしまったわけです。もちろんそのままいただいても何らモンダイはないのでありますが、せっかくですからちょっと目先を変えたお料理にリメイクしてみましょう。
冷蔵庫に常備されているお豆腐、そして刻みネギ…救援陣の豊富なことはシーズンを通した戦いが有利になります…てのはプロ野球の話ですが、お料理でもそうした " 持ち球 " があるとないとでは大違いなのでありまして、そそっと手鍋で加熱しては晩酌の肴とするエロおやぢであります。
若干煮詰まりギュッと濃い目のお味となっているところに都合のよさがあります。一点差、九回裏二死満塁みたいなキンチョー感ビシバシのシーンに似ております。
ラストバッターとの勝負に指名され繰り出されたリリーフピッチャーはテンションマックス、テに汗握る第一球は純白の絹ごし豆腐…いや~やっと野球の話から料理の話に戻りましたね。
このあと豆腐全体にダシツユがシミシミになるようにそっとひっくり返したり、煮汁の濃度調整を兼ねたお味見など、初球を凡打とか三球三振みたいにスカッとする展開ではありませんが、なんとかバッターを打ち取って逃げ切り…そう「肉豆腐」の完成なのであります。
あぁ、美味いなあ…苦労した甲斐があったってもんさ。ちょい冷やした日本酒がよくあうこと。
ん?今日はそんなに苦労してないでしょ…豆腐を加えて温めただけなんだから。
いやいやそんなことはありませんよ、リメイクも真剣にやれば意外にアレコレ神経を払うってもんです。