■ キホンの青椒肉絲
農畜産業が盛んな哀愁のイナカ町には農家直販の市場が幾つかあります。「農民市場」という個人経営組織から、やはり個人事業主の「農産物直売所 大富士」、大手JAによる「う宮~な ファーマーズマーケット」などが人気のある市場なのだけれど、もうひとつ忘れてはならないものに「富士山やさいセンター」と云うものがあってこれも多分個人のテによるものかと思いますが、ちょっと特色のある品揃えで面白いわけです。
盛夏のころから秋口にかけては山野に自生する各種キノコが豊富で、図鑑でしか見たことがないような珍品まであったりもします。首都圏の有名フレンチやイタリアンのシェフが直接買い付けにくるくらいスゴいものがあるわけでして、ボクも何度かその恩恵に与ったものです。
某日ちょいと別のモノが目的でお伺いしたときに見つけたたのはなんと " 真竹のタケノコ水煮 " …いや~珍しい!と即カゴ入れは当然ですよね。帰宅してからそれを細切りにし、コトコトと中華スープで煮ること一時間。翌日までそのまま常温で煮含ませれば見事に「自家製メンマ」の出来上がりです。
シャキッとした歯ごたえとそれに相反する滑らかな舌触りが同居する極上のお味、いやいやいやビールの肴にゃサイコーでやんすね!なのですけれど、こいつを作ったモクテキはラーメンのトッピングですから食べ過ぎてはいけません。
ところがその後日、菜園で採れたピーマンを美味しくいただこうと考えて決定した料理が「青椒肉絲」なのでして、準備する食材としては豚肉・タケノコ…ってことはこのメンマを使えばオッケーじゃありませんか。う~ん、ちょっともったいない気もしますが、いろいろなことに転用可能なように極薄味に調味してありますからドバっと使っちまうわけです。
そりゃ美味いに決まってます、いつものような赤ピーマンやキクラゲが加えられた「青椒肉絲」ではありませんが、この超シンプルな " キホンの青椒肉絲 " はひとつひとつの食材の特徴がバ~ン!と前に出てくるわけです。バンドならトリオ演奏ですね、それぞれの力量が高いものでないと成立しないし、かなりテンションの高いインプロヴィゼイションが展開されるわけです。あぁ…なんて素晴らしいんでしょう、この「青椒肉絲」は!
自家製食材って、やっぱりいいものですよねえ。美味しさのステージが違う気がします。
◆ 富士山やさいセンター
静岡県富士宮市山宮392−15
TEL=0544-58-1233
ACT=7:00-17:00 無休
■ 庭風景 セミの抜け殻
空蝉の 夢の残りし 木陰かな
今年は柚子の木からずいぶんたくさんのセミが巣立っていったようです
セミたちにも流行りみたいなものがあるのでしょうか
例年は違う樹木に抜け殻が集中しているのですが…
秋冬になってからこんな光景を目にすると
あれほどイヤだった夏の暑さが懐かしく思えてくるのが不思議です
たかみ先生
ざっくり赤ペン添削されてしまいましたね… これからは先生と呼ばせていただきます (´▽`*)アハハ
メンマもタケノコ水煮も PRC 製品ばかりで本当に困ります。安全で安心な国産品はなかなか見つからないし、こうなったらもうテメーで作るしかないのかと (´▽`*)アハハ
たしか富士山やさいセンターには在庫があったはずなので、また買いに走ろうと決心している次第であります。