長茄子の焼き浸し

夏富士


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白南風や 富嶽の麓 蒼々と

 

黒い夏富士も好きです
暑い夏は大っキライですけどね
それにしても朝からこれじゃ…


7:04AM, August 11. 2020. @Fujinomiya-City

夏富士   SONY XPERIA 5

 
 
 
 
 
 

長茄子の焼き浸し

県東部の某公営施設新築がお盆前のシゴト現場でありまして、帰宅ついでに彼の地で有名な精肉店のお惣菜なんぞを購入するには都合のよい場所でもありました。フツーならシゴトが終わればサッサと帰路に就きたいところですが、美味いもんが喰えるとなれば若干の回り道も厭わないエロおやぢであります。
久しぶりに " とんかつ " が喰いたいじゃん…なんて突然の欲望降臨に迷わずそのお店に向かい、そしてその揚げたてとんかつの悩ましき香りが充満する車内でニヤケ顔をしている中高年オトコなんて傍から見ればキモい以外の何者でもなさそうですがね。

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菜園の長茄子と収穫

帰宅すると母上が「長茄子の焼き浸しを作っておいたよ」とたっぷり入ったソレを冷蔵庫から取り出して見せました。おぉ~、これはジツにステキな副菜ではありませんか。上級の揚げ油と銘柄豚を使った " とんかつ " はあっさりさっぱりしているとは云え、やはり揚げ物には違いないのでありまして、こうした瑞々しい和食系料理がとてもよく合うわけです。

ところで長雨と猛暑で菜園のヤサイたちはグロッキーになってはおりますが、今年初挑戦した「長茄子」は非常に耐暑性が強いらしく成績優秀なのですな。ぬかみそ漬にもサイコー、とっても緻密で滑らかな果肉と香り甘みの強さが光ります。

長茄子の焼き浸し   Asahi Opt. Super-Takumar 1.4/50 (8-Elements)  SONY α7

そんな茄子をダシ汁に浸して食す料理は「煮浸し」「揚げ浸し」「焼浸し」と三種類ありますけれど、一番テマヒマのかかるのが三番目の「焼浸し」なのでありまして、素焼きにしては皮をアチチっと剥きながら冷やしたダシ汁に次々と投入してゆく…そんなメンドな工程を踏まなくてはならないわけですね。
テメーで作るなら楽チンで…おっとここで思い出したのは、近年のヒトならレンチンなる手法で茄子の浸し料理を作っちまうんだろうなあ、ってこと…コクの出る「揚げ浸し」をチョイスするんでしょうけどね、まあ母上は焼いた風味とさっぱり感を優先させたものをマメに始めてしまうところがエライと思うのです。

サッポロ 上富良野

メインは " とんかつ " ということに揺るぎはありませんが『長茄子の焼き浸し』がすっかり主役の座を横領しかねない活躍をしてしまうわけですよ、いや~参ったなあ…見た目はシブいし薬味もおろし生姜だけという素朴さなんですけどね、なんかこう魂がこもってるとでも言いますか、秘めたエネルギーを感ずるわけですね。美味い。
そんな料理たちをサラッと諫める良質なビールもまた楽しい。なんだか理屈っぽくて今風なラベルだけど、ナカミは大マジメでクラシカルなもの。スキなんですよサッポロビールが、出来るだけ同社の製品を買うように心がけておりますです、はい。






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f:id:artfoods:20081202142609j:plain:leftたかみ先生
またもや赤ペン添削をバッサリやられましたね、ありがとうございます。なるほど…であります。しかしトーシローの句ってのは悲しいものがありますねえ (´Д`;)

電子レンジ調理ってものには魂がないような気がして抵抗感があります。まあ旧い感覚なんでしょうけれど、確かに出来上がった料理にはステージの違いがありますよね、判るヒトには判るってだけの差ではありますが (´▽`*)アハハ