純粋無垢

アップルパイの矜持

いただきものの「アップルパイ」を食しながら、ふと考えたことがあります。
純粋無垢…と云う言葉、純粋と無垢が合体して出来上がったものですね。広辞苑をひくと純粋には " 混じり気のないこと、邪念・私欲のないこと " とあり、また無垢には " 煩悩を離れて清浄なこと、心や肉体が汚れていないこと " となっています。いづれも全てに汚れきっているエロおやぢには無縁な概念世界でありまして、そんなコトバを聞いただけで恥ずかしく消え入りたくなってしまうものであります。

アップルパイ

しかしそんな純粋無垢な「アップルパイ」をふてぶてしく喰ってしまっているエロおやぢ…って、いったい何なんでしょうねえ、図々しいにも程がある!と叱られそうであります。
まあそれくらいこの「アップルパイ」がピュアで美味しかったってことが言いたいわけですよ、これまでの常識がクルっと回転して違うものになってしまったような気持ちさえ持ちました。それはこの焼菓子に使われているリンゴが青森県産紅玉林檎のみで、生地からジャム・フィリングに至るまで全て自家製していること、食品添加物を一切使用していないこと、国産バターを100%使用していること…など、とにかくパティシエさんの信念が思いっきり詰められた焼菓子のようであります。
近年のバカマスコミの連中はこうした取り組みに対して「拘り」というコトバを使いたがるけど全くそれは間違っておりましてね、食に携わるヒトとしての信念あるいは覚悟そして矜持といったものが強く強く流れている…と敬意を以って申し上げなければならないわけです。

焼菓子工房 MaNa のアップルパイ   OLYMPUS FTL F.ZUIKO AUTO-S 1.8/50 (M42)  SONY α7

ですから一般テキに売られているパイを食するときのようにカリカリっと焼きあがった生地がパリパリと剥がれ落ちるようなことはないのです。かと言ってシケっていてもっそりしているわけでもありません、しっとりと穏やかにサクっとしているわけです。このびみょ~な感覚は食してみなければ理解できないと思いますけれど、とにかく心地よい食感であります。
そこに紅玉林檎のグラニテね…溶けて形もすっかりなくなり、まるでジャムのようなスタイルのペースト状ですが、ダラダラと柔らかいわけでもなく求められる固形物感がしっかりとした輪郭を伴って存在するわけですよ、あぁこーゆー「アップルパイ」って初めてであります、美味い…よくある無添加食品の物足りない美味しさではなく、かくあるべし!といった厳然としたお味の主張が活き活きとしている美味しさなのであります。

不純で邪心に満ちたエロおやぢの評価では信用されないかも知れませんが、長い人生の中でいろいろ経験を積んできた母上が絶賛しているのですから間違いないでしょう。また贈ってくれた知人が「大切な方だけに差し上げるもの」と言っていたのがよ~く解かります。ん?ってことはエロおやぢも大切なお方? まあソレはさておき、またヤバいものを知ってしまったなあ。


焼菓子工房 MaNa
http://mana-applepie.net/
青森県十和田市西二十一番町 63- 27
TEL=0176-23-0837 / 0120-980-937
ACT=10:00-16:00 土日祝日休



#アップルパイ #青森県産紅玉 #無添加食品 
#スイーツ #おやつ
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秋の気配


下界は猛暑酷暑残暑炎暑厳暑…といつまでも続く気象にウンザリでありますが
上空はそこはかとなく秋の気配
御山は正直であります
台風接近前の不安定な大気とは言え
ちゃんと季節の変わり目を伝えてくれております


17:16 pm, September 02. 2020. @Susono-City


 

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富士山上空は秋の気配   Olympus PEN-F F.Zuiko Auto-S 1.8/38  SONY NEX-7

 
 
 
 
 
 


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f:id:artfoods:20081202142609j:plain:leftたかみさん
褒め過ぎですよ、ただただ懸命に美味しさを伝えたかっただけですから。
でも文豪たちのエッセイにはエネルギーがありますね、池波正太郎氏は言わずもがなですが、谷崎潤一郎氏、開高健氏など食に対する生命や生活の対峙させ方がとても素敵なのですよ。若いころの伊丹十三氏のエッセイもなかなか面白かったなあ…
あぁそういえばこのところ本を読んでない/(≧△≦)ヽ


f:id:artfoods:20081202142609j:plain:leftたかみさん
そうです!伊丹十三氏は若いころからブレてないところがいいんです。
その思想や知性が晩年の監督作品に… 著書をしっかり噛み砕いてから作品を鑑賞すれば、より一層の理解が深まるかも知れませんね。
ブレまくり、サボりまくり、ズボラこきまくりの誰かとは違うんだなあ /(≧△≦)ヽ