パッカンステーキ(リベンジ編)

ズボラが正解

ネットで見つけたこの料理『パッカンステーキ』なるものですが、前回はそのあまりの単純さに警戒心を強く持ちすぎましてね、要はスーパーで購入してきた挽肉パックを " そのままフライパンにパッカンと開けて焼く " という方法に信頼を置くことが出来なかったわけですよ。
つまり既成概念から抜け出すことが出来ず、挽肉をある程度コネてしまった…と云うのが失敗の原因となりました。いや、けっして不味かったわけではないのですが、そのヴィジュアルがどうにもステーキらしくないとでも言いますか、なんだか「フツーのハンバーグと見た目は変わらないじゃん…」なのですな。

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パッカンステーキの食材と調理

そこで今回は本当にズボラなレシピ…プラトレイに挽肉を押し付けて角形に成形するにとどめる…でジッコーしてみたのです。ええ、この方法は正にズボラなエロおやぢの本懐でしょう、時短・洗い物要らず・何も考えずに済む…となってトーシローの中高年には神の恵みとさえ思えてきます。ただ悪いクセなんでしょうね、ステーキソースを自作してしまいまして、タマネギのすりおろしにお醤油その他香辛料を加えちょっとした " オニオンソース " を準備してしまったことはお許し願いたいと思います。

さて、オイルを伸ばしたフライパンに挽肉をパッカンしたらヘラでざっと角形を整えましょう。いくらズボラなパッカンとは云え、あまりに乱れたり割れたりするようではステーキの名を汚すことになりかねませんから。そして加熱しながらガリガリパラパラと粗挽きブラックペッパーやら岩塩を満遍なく振ってやることも忘れてはなりません。

パッカンステーキ on スキレット   LZOS INDUSTAR-61L/Z-MC 2.8/50  SONY α7

いいカンジに焼きあがりました。脂身の少ない豚肉100%赤身挽肉を選んだせいか、余分な脂の流出も最小限にとどまりふっくらとした挽肉ステーキの出来上がりです。う~ん、ズボラが正解だったようです。
熱々のスキレットにガロニを乗せ、焼きあがったそれを割らないようにそっと移します。オニオンソースをかけてやるとジュ~ッ!という悩ましい音と共に油煙が立ち昇る様子が「あ~早く喰いてえな!」なんてキモチを増幅させ、フォトの撮影はヤメヤメ!なんて邪心も一瞬芽生えてしまいます。

パッカンステーキ断面

おぉ~、お味は申し分ありません。まあやはりステーキというよりはハンバーグに近い感覚ですが、ふっくらジューシーなハンバーグのお味と食感からはかなりかけ離れておりまして、某ステーキチェーンで提供されている「ステューデントステーキ」に似たフンイキです。いいじゃありませんか、コレはコレで美味しいものです。年老いた母上にとってはビーフステーキよりも食べやすい上に後味の佳いコチラのほうが好印象であったようです。
しめしめ、なんだか上手くいったみたい…ほぼ完成形ですが、改良の余地は未だありますね。でも次回はリベンジ編というカッコは不要でしょう。

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しかし自宅でのリモートワークやら外食自粛の要請なんてものは哀愁のイナカ町では全く無縁なものでしたが、こうしてニッポン各地で食を取り巻く環境がすっかり変化し、これまでになかった価値観が創出されることは決して悪いことばかりではなさそうですね。本駄文日記のモクテキでもある " 美味しいものはみんなでわかちあって " という考えと行動は、これまで専門的な知識や技術・経験を以ってしか実現できなかったことですが、こうしていともカンタンに覆され、みんなが幸福な食生活を送ることが出来るキッカケになっているのですから。コロナ禍と呼ばれる事象も良い意味のターニングポイントとなってくれることを願っております。
食後のアイスをナメナメしながらそんなことを考えました。 
 
 
 
 
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いったいドコで遊んでいたんだい その真っ白な保護色
近くにある白い物と云えば当家の壁くらいなんだけどな
それはそうとソコは間もなく太陽の光が強く射す場所だよ
早く元の色に変身して場所替えしたほうがいいと思うけど

 

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