生フェットチーネのボロネーゼ

優秀な既製品の功罪

心ある御方ならばパスタもソースも手作りするでしょう。ええ、不肖エロおやぢもムカシはそうした生き方をしたこともありました。しかしここ十数年は元々持っているズボラさに加えいーかげんさや面倒くさがりな本性が前面に吹き出しておりましてね、まあソレも慣れてくると当たり前のようになってしまっている自分がいるのですよ。悲しいことですがこの齢にもなればもはや受け入れるしかありません、オール手作りの美味しさを承知しているだけにその哀しみが身にシミているのも確かなのですけれどね。

フェットチーネとボロネーゼソース

けれどもムカシの既製品と違っていることは、まるで一流のお店で食しているかのような美味しさがあることなのです。ですよねぇ、如何にも安物マガイモンなお味だったりカンヅメ臭かったり使用食材のチープさがバレバレみたいな目に遭うことなんてないわけです。レトルトにしてもヅメカンにしてもレストランクオリティーがきっちり保たれているのは、食文化の進化熟成もあるでしょうし、食品の加工保存技術の劇的な進歩もあると思います。
ヘタなお店で食すより、コッチのほうがよっぽど美味いぜ…みたいな印象をついつい持ってしまうのも、あながち間違ってはいない気がします。

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お家でカンタンにレストランのお味…確かにソレはソレで素晴らしいことなのですけれど、未完成ながら母の味ってものがたまらなくココロに優しく響くものであることも承知しておりましてね、特に幼少期から思春期にかけて味覚の発展途上であるヒトにとっては、その後の人生を左右するくらい大切なことなわけです。優秀な既製品の功罪として意識しなくてはなりません。
完成され洗練され上質で高級なお味はオトナになってから…いっこうにソレで構わないと思います。" 三度の食事 " ばかりでなく " おやつ " にもそれは言えることでありまして、ニッポンの教育指針にぜひとも導入していただきたい最重要案件なのであります。






如月の庭風景  ベニバナドウダンの新芽


カレカレになっている庭は梅の開花にメを奪われがちですが
こうして春の準備を始めている樹木もあります
暖かになれば鮮やかな若葉色を吹き出す
そんなベニバナドウダンの新芽は真っ赤なカバーに覆われております

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