赤かれいの煮つけ

昔は庶民派、今は立派な高級魚

以前はコドモのおやつくらいの位置づけだったのに、今やリッパな高級魚…というのはよくあるハナシでして、たとえばボクの育った北海道釧路などでは阿寒川に遡上するシシャモやら近海で漁獲されるコマイですね、これらは小学生のおやつだったわけですけれども、いまやなかなかに高級な珍味になってしまっているのが現実でして、単に懐かしむだけの存在から乖離してしまっていることが口惜しいではありませんか。

秋田県産 赤かれい

この「赤かれい」という魚種もそのひとつでありまして、やはりやや高価な部類に属するものかと思います。お魚がスキなものですからついついテを出してしまうのですが、やはりこのカレイが持つ独特の美味しさは何物にも代え難いものなのであります。
漁獲されるのは主に日本海側、本州沿岸の浅場からやや深いエリアまで幅広く漁獲されます。特に秋から春先にかけての入荷が多く、手ごろなサイズのものには思わぬ高値がつくらしいのよ。

赤かれいの煮つけ   KONICA HEXANON AR 1.8/52  SONY α7

あぁ美味いなあ…やっぱりカレイだよね。ふっくらとした身肉が軽やかに口腔を潤す様は、この魚を食す者だけに与えられた特権かも知れない。
そしてもうひとつエクセレントなのが " 子 " ですよ、もうこいつは堪えられません。ギュッと圧縮されたような食感がねっとりまったりと舌に張り付いてくるわけでして、身肉の軽やかさとは対照テキなものに支配されるわけです。困りますねえ、こーゆーモノを知ってしまうと身の置き場が無くなってしまうじゃないか。

本醸造 富士錦

昼間に食事に伺った「まるけい」さんでコンニャクや白菜漬けを購入してきましたが、そのコンニャクは小松菜と共に「赤かれい」の付け合せにしてみました。なかなかにいいカンジでありますし、旬の白菜漬けもよいシゴトをしてくれました、まさに旬の出会いですねぇ有難いことです。
もう少しすると市場から「赤かれい」はだんだん姿を消してゆきますけれど、また来シーズンまでは地元のお酒でがんばります。






弥生の庭風景  水仙の後始末


花期を終えた水仙
こうして母上はひとつひとつ束ねては
「来年またねと」
丁寧な言葉が自然への感謝

弥生の庭風景 水仙の後始末   KONICA HEXANON AR 1.8/52  SONY α7