■ 特大サイズの美味いやつ
市場には様々な種類とサイズのトマトが出回っておりまして、近年殊に人気があるのはフルーツトマトと呼ばれる高糖度なトマトですね。確かに美味しいものですし、あの甘さには感動もします。
けれども忘れてはならないのは、昔コドモのころ食したトマトです。そう、ファーストトマトや桃太郎なんぞが世の中に出てくる前のごくフツーのやつですよ、あの独特な青臭さを伴った夏の香りとでも言いましょうか、懐かしい匂いに件の日々が蘇ってくるようでもあります。
多分現在は当時の品種を栽培している農家さんなんて無いと思いますけれど、時々その遺伝子を受け継いでいるトマトもあったりします。たいてい不意打ちを喰らって「きゃ~懐かしい味!」なんて騒ぎたくなる香りですよね、そしてソレはなんだかカラダに元気を与えてくれるような気もします。

先日哀愁のイナカ町の町はずれにある " 農民市場 " さんにお邪魔しました。目的は今が旬の筍を購入するためです。
朝掘りのちょ~新鮮なやつをその場で茹でて市場に納入しているので、鮮度やお味が抜群なんです。まあその件は後日また駄文日記にしますけれど、筍の購入ついでにその他諸々を気の向くままに…ってことで、この特大サイズの完熟トマトもカゴに入れてしまいました。
成人男性の握り拳ほどのサイズのものが4つで¥500ちょっと…非常にお買い得です。お味はもうカンペキですね、いろいろなお料理に活躍してもらってます。そして前述の例の香りもしっかり受け継いでおりまして、昔のトマト好きには堪らない逸品かと思います。