春の食材で夕食を

春の一瞬を紡ぐ

もっと素晴らしい食材はいくらでもあるとは思いますけれど、哀愁のイナカ町では日常レベルで容易に入手できるものとしてはこんなものでしょう。ただ何と言っても残念なのはメインのお魚で、魚屋さんの店頭を覗けば春を告げる鮮魚の一つや二つはきっとあったとは思うのですが、カラダのこともあってそうマメな行動をとれないところがもどかしくまた口惜しいのであります。まあいいよね、ストックしてあった塩鮭だって桜色って点に於いてはギリ及第点かな~と身勝手かつジコチューな保身に走るエロおやぢであります。

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菜花はおひたしにしたりパスタに用いたりと用途の広い春野菜ですが、今回はシンプルな酢味噌和えにしました。キュッとシミてくる酸味がたまらなくいいですね。奥からジワリと滲み出るほろ苦さもまた格別で、フヤケた精神を引き締めてくれるような気がします。
新筍の炊いたものは言わずもがなのお味ですが、やはりはんなりと優しい風味が春ウララでございますわね~、お~っほっほっほ~。枯れてしまった山椒に替わり突如現れた新人の山椒若木がピンチヒッターで活躍してくれました。オマエがいなかったら死んでたね、助かったよ。
野蒜は例年の如く塩昆布で松前漬け風に。こいつは2~3日寝かせてやると全体が馴染んでいい感じになるのですよ。酒の肴はもちろんですが、炊きたての白ゴハンにドバっと乗せてはわしわしザクザクぼりぼりジャキジャキ喰うのがサイコーなんだよね。野蒜のニオイ?知ったこっちゃねえよ。

菜花の酢味噌和え / 新筍を炊いたもの / 野蒜の松前漬け風

今になって思えば「あ~アレも喰いたかったなあ、ソレにもソソられたよね~」みたいな想いもありましたけれど、まあその一瞬を紡ぎ概ね春のフンイキだけは楽しむことだって出来たわけだし、何よりこうして無事に生きていられたことに感謝すべきかと思います。
幸いなことは食事制限の全く無い療養生活なので、まあいちおーはヤリたい放題なわけでありますけれど、かと言って野放図な食生活に溺れているわけでもなく、常識テキあるいは節度のある健康志向で過ごす日々であります。

正雪 本醸造

お酒の量も減りましたね、心なしかキブンも軽くなっているような気もします。いえ毎日深酒していたわけではないのですけれども、やはりシゴトのストレスとか様々なプレッシャーが精神の一部を蝕んでいたのかなと思います。
少しだけ気楽に生きるのも許されますよね、そして自分を取り戻すのです。
 
 





卯月の庭風景  トリテレイアの錯乱


いつもこの花はグワッと伸びては束になって倒れ込んでいます
そんなに焦らなくたっていいじゃないか…と思いますけれど
聞く耳を持たずに錯乱状態
まあ好きにしてくれ

卯月の庭風景 トリテレイアの錯乱