■ シズマエ・ラヴァーズ
雨音に気づいて遅く起きた朝は未だベッドの中で半分眠りたい…と綴ったのは、かつて瑞々しい感性で若者たちを虜にしたどこぞのお嬢ちゃま、若き日の由実ちゃんでありましたが、同じシチュエイションで目覚めても駄文日記を書き散らしたり、撮影した写真を編集したり、カスタマイズ中のエレキギターのパーツをイジったり…と寝てなんかいられねえんだよ！とばかりにソワソワとベッドから飛び出てしまうエロおやぢなのであります。
あ～それにしてもスゴい雨音ですな、今年は未だ梅雨入り前だと云うのに降雨確率が非常に高いような印象でして、う～んコレが " 走り梅雨 " ってやつなの？と暑い日中とは異なるヒンヤリとした空気を深く吸い込んでみたりもするわけです。
そんな雨の合間にお天気もよかった数日前、庭の黄菖蒲はたった一輪だけ開いた花を落とし、その葉だけが西陽に輝いておりました。気温は確かに高いのだけれども、湿度はそれほどでもないのでサワヤカなキブンですね、菖蒲の葉陰もなんとな～く涼し気に感ずる午後であります。
さて少し前のこと、当家から歩いて数分の位置に中規模のショッピングセンターがオープンしました。イナカによくある複合商業施設ってやつですね。その日はメインとなる山梨県系スーパー某OGが華々しく開店なのでありまして、キョーレツなアピールが施された朝刊折込チラシにはいくつものお買い得商品が掲載されておりました。
中でもひときわメを惹いたのは「開店記念握り寿司」という同業他社キラーのひと品、フツーなら恐らく千円前後で販売される上ネタ握りを10カンで￥555という破格設定でハートビートさせる釣り商品なのでありました。
当然の如くエロおやぢもソレ目当てで同店に向ってみるわけです。予想通りオープン特売を狙った客でゴッタ返す店内でありますけれど、その握り寿司は余裕の数量準備で大量に山積みされておりましてね、無事にゲットしてレジに向かうわけです。
ところが鮮魚コーナーの前を通りかかりますと、ここ数日の好天を反映して近海漁獲の『生しらす』がパック詰め販売されているではありませんか。梅雨入り前のシーズンとは言え、海況が良くなければなかなか出回らない " 未冷凍の生しらす " です、手に取ってみればピッカピッカのツンツンキラキラ！これは新鮮なこと間違いなし…シズマエ・ラヴァーズここにあり！ってことでヨケーな買い物と承知しつつカゴに入れてしまいました。
夕食はその握り寿司に『生しらす』です。うひひ♪そりゃ美味いに決まってますな、相棒とする酒のラベルを撮影し忘れるほど極上の品質と食味です。あ～いい晩酌じゃないか、クドいようですが上等な握り寿司に『生しらす』だよ…。
