■ 手羽先と手羽元の香味焼
鶏肉界のアウトサイダー
例の農民市場で仕入れてきたものです。前回は誰もが好むネギ間焼鳥と云う選択でしたが、今回は特に酒飲みがヨダレを垂らす部位である " 手羽先 "、そしてヲンナコドモ(性差別や人権侵害およびジェネレーションハラスメントの意図は微塵もありません)も喜ぶ " 手羽元 "...という文字通りアウトサイダーな鶏肉部位であります。
見た目は一般のスーパーで販売しているものとは区別がつきませんが、塩焼などにするとこの鶏肉のエクセレントな美味しさが際立ってきます。いわゆる鶏肉臭さみたいなものが一切なく、滑らかでニュートラルな香りの鶏油が身肉全体を覆っているような感じです。ですから、もちろん塩コショウだけの調味でいただくことに反対はしません、と云うかむしろぜひぜひと推奨したいくらいです。
しかしソレだけじゃあ面白くねえんだよ…みたいな傲慢さがついついその言動に滲み出てしまうエロおやぢなのでしてね、今回は " 香味焼 " などといったシャラっ臭いマネをしてみるわけです。いいから黙って喰いなよ、めっちゃ美味いんだぜ。
いつものことですが難しいことはなにひとつやっていません、大きめのボウルに手羽先と手羽元を入れ、七味唐辛子パラパラ、粉山椒パラパラ、そして生醤油をパヤパヤと振りかけてはモミ込むようにマゼマゼし、全体によく馴染むようにしておきます。ここでは美味しく仕上がるコツとして、どちらの部位にも下面ウラ側に隠し包丁を入れ、指先でギュウと開いて調味料がシミ込みやすく&火の通りもよくなるようにしておきます…これがホントのウラ技。そのまま20~30分間程度寝かせますが、途中と最後に上下をよく返して風味づけにムラのないようにしてやるだけです。
あとは240℃に余熱したオーヴン(出来ればコンベクションタイプ)に突っ込み、いい焼色になるまで一杯飲りながら待つわけよ。ガマンし切れずに浮気なんかしちゃダメですからね、本気のヲンナには誠実かつ真摯に対峙しなくてはなりません。
お皿に盛りつけたら如何にも香味焼ってカンジを演出する為に、追い七味唐辛子&粉山椒で化粧を施しましょう。はいはい、お待たせしました…ひりッとした刺激と、極上の旨味が押し寄せる鶏肉…今夜はお酒の追加も許されますよ。
■ 皐月の庭風景 デンドロビウムとイロハモミジ
最盛期はやや過ぎたデンドロビウム
それでもリビング前の花壇で朝陽を浴び
爽やかな五月の風を受け止めています
本日はケロ助の姿がありませんね
真っ赤な若葉を展開し花も咲かせたと思ったら
もうしっかりと翼果も成長させています
シゴトは素早きイロハモミジ
ズボラなだけの誰かとは大違いです