なす祭り Epilogue

なす祭り Epilogue

ペン茄子の炒めもの

無謀な買い漁りにも見えた茄子の珍品種たちも、いざ作って食べてしまえば左程のことでもなく、いよいよこれが最後のお料理となりました。
もう見ただけでその奇異さが光る " ペン茄子 " ですね、こいつをどうやって料理するか迷いに迷いましたけれども、農民市場の案内POPには「皮まで柔らかく、蒸したり炒めたりすれば身はとろとろ」みたいなことが書かれておりまして、もうここは大定番の中華風炒めもので勝負するのがよさそうです。
炒めものと来れば「麻婆茄子」が真っ先に挙げられますが、もっとこの茄子の美味しさをプレゼンできないものか…と考えた末の結論は、ピーマンと椎茸だけにその相棒を務めさせるレシピです。もう最強のスリーピースだぜ、まるで BBA…ってババア或いは経営管理士のことではなく、故 Jeff Beck 様が在籍していた Beck Bogert & Appice と云う無敵のロックバンド BBA か Erick Clapton 様の CREAM か…ってくらいスゴいんだよ。ん~脱線しすぎですね、元へ。

ペン茄子の炒めもの   OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8  SONY α7

ちょっとだけ失敗したなあと思ったことは、せっかく40cmを超える長さを持った " ペン茄子 " を使うのですから、そのソゥロングな姿を活かしたカットにすべきであった…なのですけれども、食べやすさや調理のしやすさを鑑みますとコレくらいでも全くモンダイはないとも思えます。まあ謳い文句通り非常に美味しいものであったのでヨシとしましょうか。
ほんとうに皮は意識させないくらい薄く柔らかで、また身肉の舌触りもよく煮込んだ冬瓜のように溶けゆくような食感です、素晴らしい茄子ですね。調味をオイスターソースをベースにした醤油味にしたのでピーマンや椎茸との親和性も良好で、この " ペン茄子 " さえ入手出来れば、もう一度食してみたいと思わせる出来でした。
きっと農民市場じゃもう売ってないんだろうなあ…そして来年はドコでテに入れますか。
 
 

 
 
 
 

葉月の庭風景  盛夏の黄薔薇


恐ろしいことにこの猛暑の中で黄薔薇が一輪だけ咲きました
そして直射日光に晒されたその花は
まるで立ち枯れするかの如く水分を失ってゆくのです
既にドライフラワーのようになりつつその品格を必死に保とうとしているようです

葉月の庭風景 盛夏の黄薔薇   Nikon AF-S NIKKOR 70-300mm F4.5-5.6G ED VR  NIkon D300