■ 海鮮重
たまには月並みな美味しさの安定を
いつも旬のものを心がけているので、スーパーに行ってもそうした食材にばかりメを走らせることになるのですが、考えてもみればニク料理の場合のようにほぼ旬とは無関係に存在するものもありますし、それでも食してみたい欲望に駆られるわけです。例えば定番のステーキなどでもメインのニクばかりでなくガロニもお決まりの人参グラッセやインゲン豆のソテーそしてフライドポテトといった通年メンバーがトリマキを形成していて、またそれだからこそ美味しいと感ずるチームになっているとも言えるわけです。
もちろん旬の食材を盛り込んだ海鮮料理は楽しくそして美味しさもひとしおなのですが、そこを敢えてごくフツーに入手できる海の幸の組み合わせに於いても、同様なヨロコビが得られることに違いがないわけでして、たまには月並みな美味しさの安定を求めることも決して堕落ではないと思うのです。
スーパーの鮮魚コーナーに並んでいた " 寿司ダネセット " も誰しもが好む組み合わせとネタの美味しさに文句のつけようはありませんし、またそこに地酒のひとつも添えてやれば平素の食事としてはゼイタクな部類に属する食卓が展開されるのですな。
ひとつひとつの食材を吟味してみれば、チリサーモンではなくノルウェイ産であったり、北海道のスキャロップであることや、鮪も県内漁獲のメジ鮪が採用されているなど、一見フツーに見えるこうしたセットの中にも隠れたスターが存在するのでありまして、そうしたウンチクやら知見を「うひひ♪」などとニマニマしながら食す時間もまた愉しいことなのですよ。ジツに旨い地酒も上等なもんです、せっかく汗水たらして働いたご褒美なのですからローコストであっても充実した美味しさに身を任せたいものです。
スイーツも同様で、近年は品種改良や貯蔵技術の発達で非常に優秀なサツマイモが登場しておりますけれど、こうした大手メーカーさんもその潮流を逃すまいと必死な商品開発に勤しんでおられますな。
お手軽な価格でカゴに放り込みやすい MOW もそのひとつで、森永乳業さんも秋らしい限定モノを次々に市場投入しておられます。九州の「紅はるか」をペーストにして練り込んだアイス、もうたまらなく美味いです。サブコピーに Sweet Potato の文字が躍っていますけれどまさにその通り、間違いなくリピートしますけれど、果たして店頭に未だ残っているのか。
■ 葉月十九日 夜明けの富嶽
夜明け前に目が覚め薄っすら明るくなり始める東の空を眺めると
そこには美しい朝焼けの気配が漂っておりました
もう少しヨコになっていたい欲望と美しい富嶽の姿をフォトにしたい願望のせめぎ合い
エイヤと意を決しクルマを走らせた結果
4:56am, August 19. 2024. @Fujinomiya-City