■ ペスカトーレ
海鮮の香りと旨味 そしてスパイシーなトマトソースの悦楽
ずいぶん小振りだなあ…ってのが正直な感想ですが、それでもこの季節になりますとぼつぼつ入荷し始める青森県産のスルメイカであります。つい少し前ならば…と云っても10余年前の話ですが…トロ箱がど~んと積まれ、赤黒い体色のイカが庶民価格で並んでいたスーパーなのに、今や鮮魚コーナーのシマで遠慮がちに身を寄せている姿は情けないものがありますね。
それでも新鮮なスルメイカの姿を見れば何か美味しいお料理にしてみたくなるものでして、今回はパスタ料理「ペスカトーレ」にする気概がモリモリと湧きあがってしまったエロおやぢであります。イタリア語のヨコ文字ですが、いわば海鮮トマト煮を絡めた小麦麺でありまして、イカを筆頭にエビ・タコ・貝類・小型魚類などをエントリーした庶民の食事です。
こうして生のスルメイカが手に入ったわけですから、あとは入手しやすいボイル帆立や冷凍アサリあたりでテを打って問題はないでしょう。若干バラエティー感あるいはリッチテイストに欠けますが、お味の方は間違いなさそうなので " バエ " など気にせず突き進むのみです。
フツーはプレーンなトマトソースで調理しますけれど、このクソ暑い不快な湿度と高温の夏ですからちょっとだけ刺激テキなトマトソースにしてみるのです。そうアラビアータと呼ばれるニンニクや唐辛子を利かせたホット型トマトソースに改変したものを用いるのです。
具材をチャチャっと炒めて火を通したら予め準備しておいたアラビアータソースを加え軽くひと煮立ち、そこに茹で上げパスタをドサっと投入して和えれば出来上がりです、どうだい楽勝ってもんだろ?こーゆーひと皿はあまり凝らない方がいいんだ、シンプルに、ストレートに、素材が持っている抜群の美味しさを愉しもうではありませんか。海鮮のいい香りと旨味、そしてスパイシーなトマトソースの悦楽がランチタイムを極楽にしてくれるのよ。
デザートにはこの駄文日記の読者さんが推奨しているクレームブリュレ風のアイスでキマリですな。お味の詳細はリンク先をご覧になった方が理解が深まるでしょう、あ~美味しくて堪らない。
しかし小豆スイーツの専門みたいな井村屋さんが、まさかの商品企画でギョーカイに衝撃を与えていますね。レベルの高い我が国の食品企業ですが、それでも攻めの姿勢を貫いているところに凄さを感じます、安閑としていないのですな。ボケっとしてるなよ、エロおやぢ。
■ 葉月の庭風景 在りし日のケロ助
コメント欄でお気づきになられた読者さんもいらっしゃるようですが、当家のケロ助が先日他界しているのを発見しました
本当に残念で口惜しい出来事、しかしこれも厳しい自然界のオキテとして受け止める他はありません
まさかそんなことになるとは思っていなかったのでボツにしていたフォトですが、これが遺影となってしまいました
ありがとうね…ケロ助、どうか安らかに