■ キーマカレー
見た通り " なんちゃって " 版ですが…
日本式、印度式、英国式...などカレーには様々なスタイルがありますけれど、結局はドレを食しても夫々の好さがあって甲乙はつけ難いものです。かつてはスリランカ人やタイ人そしてバングラデッシュ人などが経営するお店のカレーも何度かいただきましたが、その思いは変わることはありませんね、食材やスタイルの違いはあれど、その国の気候風土や文化風習に立脚した食べ物には敬意を払っていただきたくなる美味しさがあります。
その中で時々いただいてみたくなるのが『キーマカレー』ってやつですね、挽肉を使ったカレー全般をこう呼ぶそうですが、スープっぽい濃度のものから乾いた感じのスパイシー系まで様々です。いちおー今回のように汁気が少なくニクヤサイとスパイスの結着したタイプは『ドライカレー』とも呼ばれます。
サラッとしていながらもスパイスの溌溂とした香りと辛み、ゴハンやナンと絶妙な距離感をキープしているこのお料理は、こんな涼しくなってからではなくクッソ暑い盛夏の頃に食すべきものであったに違いありませんが、まあ兎にも角にも喰いたくなっちまったのですからシカタありませんな。
しっかり炒めた牛豚合挽にコンカッセした香味野菜...ここにS&Bカレー粉赤缶やらアレとかソレをテキトーに放り込んで炒め上げればオッケー、タタッと出来上がる『キーマカレー』であります。見た通り " なんちゃって " 版ではありますけれど、欠点はそうありません。
あぁ何て美味しいのでしょう、パ~ンと弾けるようなスパイスの刺激と、挽肉の旨味に香味野菜のエネルギーが見事に融合しているではありませんか。そして何故にこの夏の食卓に登場させなかったのか…と悔やんでも悔やみ切れません。まあ来年の夏はその突入前から心して対峙するしかありませんね、まだテメーの命が繋がっていればの話ですが。
デザートに「ずんだ」をフィーチャーしたアイスの新製品をいただきましたが、ちょっと期待外れでしたね。「ずんだ」らしい風味を意識し過ぎたのかな、東北地方でいただく「ずんだ」の甘味を、商品開発担当者さんは現地でもういちど経験し直すと良い結果が生まれると思います。
■ 神無月の庭風景 レインリリーの末期
三度咲きしたレインリリーはさすがに末期の時を迎えました
最初の開花は八月下旬でしたから
二か月間もずっと楽しませてくれたわけです
根株もしっかりしているようなので来年も期待出来ますね